おんがくをきく。
自宅ではジャズのBGMをかける。
ボーカルの入っていない、ただただ淡々とセッションが繰り広げられる、無名のBGM。
「音楽は、世界をいろどってくれるのよね。」
と、城谷先生が言っていた。
不登校児だった私が通っていた施設の先生で、もともとは音楽の先生をしていたのだという。
当時の記憶は、断片的には覚えているが、曖昧である。
朝、起き上がることが出来ず、起きても朝陽がひりひりと痛く、冷や汗と動悸で通学路が歪む。
真夏に着込んだ長袖のブラウスは、袖丈の分だけ隠れ蓑になってくれていたが、露呈した顔面が逆にとても恥じるべき部位のような錯覚を覚え、どうしようもない衝動にまかせ、アトピーの腕を掻き毟った。
街中でふと、ガラスや鏡に映る自分と目が合う度、憎しみにも似た羞恥心がぐつぐつと煮え滾り、この世は地獄だ、と思った。
「音楽は、自分が世界の主人公であるような気持ちにさせてくれるわよね。」
というような言葉もあった気がする。
いまその言葉を聞いたとすれば、音楽は自分が世界の主人公であるのだと思い出させてくれる、と脳内で変換するとおもう。
The Alan Smithy Bandのアルバムをよく聴く。
OHIO101を観に行ったときに対バンで観て、その場でCDを買った。
久しぶりに、ライブ初見でだばだばに泣いてしまった。
この世には、まだまだ私のしらない素晴らしい音楽が山ほどあるのだと思い知った。
「蛍」という曲も、とても好き。
"生まれ変わったなら すぐにでも駆けつけたい
ミジンコでも蛍でも できるだけそばで生きたい"
という歌詞に、感銘をうけた。
たぶん、ボーカルのヒデさんが唄っているから響いたのだとおもう。
声の持つ包容力が、この言の葉を、それ以上に昇華させている。
名取芳彦氏が、
「毒蝮三太夫さんがババアと言っても悪口に感じないのは、心が綺麗だから。」
という旨を述べていたが、心と出力は綿密に相互に、関係と影響をしていると最近つよく思う。
唄ともなれば、まさしく要。
心の持ち様の恐ろしさと重さ、面白さに、今一度興味が沸いている、今日この頃。
シャク&リハビリーズも、OHIOの対バンで観て即CDを買った。
楽器隊も勿論だが、ボーカルのシャクさんが、めちゃくちゃにかっこいい。
ライブの後、かっこよかったです〜!と話したところ、ダムダム団じみちゃんのお知り合いだった。
じみちゃんの顔の広さたるや。
シャクさんのソロも観てみたい。
アランスミシーバンドもそうだけれど、声の説得力、質量、粘度というか彩りというか、そういうのがすごい。
イコール、心の考察力やフィールドの広さ、立体感、想像と創造力、感覚且つ感性がすごいのだとおもう。
音楽に限らず、表現をする上で、色気は絶対重要事項である。
大好きなハーミットレイジ。
YouTubeにあるのは、ライブとリハーサル音源のみ。
昔、myspeaceという音楽系SNSに音源が上がっていたのだが、買収され日本版は終了してしまったため、今は聴くことができない模様。
バンド自体ももう活動していないため、持っているCD音源をいまだに繰り返し聴いている。
ボーカルのノラさんのセンスが、爆裂によい。
ハーミットのライブを観て初めて、エレキ仕様のガットギターがあるのだと知った。
私がいまエレガットを弾いているのは、ノラさんのおかげと言っても過言ではない。
この動画の2曲目の「スマイリーファイナル」は、一文字飛ばしで読むとあれになる。
粋が過ぎて、本当に好きすぎる。
当時、ライブハウスで聴けたこと、CDを残してくれたことに感謝しかない。
おまけ。
以前、エレキギターとコーラスで加入していた、ダブル三兄弟の希少なライブ音源。
2017年9月9日池袋Admということなので、6年前である。
ギターボーカルのことりちゃん、ベースの粟原さん、ドラムは私の大学サークルで後輩だったタケアキ氏。
めちゃくちゃ懐かしいし、私も音源が上がっているのをすっかり忘れていた。
ふと見つけましたレア音源です。
今夜は、東新宿LOVE TKOにて、なんちゃらアイドル企画7日間戦争。
本日は2日目、あおはるちゃんのプロデュースDAYに呼んでいただきました。
ロキくんともお久しぶりの対バンで、たのしみ。
いざ、尋常に。
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