2021.5.22.三軒茶屋Heaven's Door

NA/DA×ヘブンスドア共同企画、[Chuminada vol.1]ご来場の皆様、対バンの皆様、そしてNA/DAとヘブンスドア、ありがとうございました!!

*セットリスト*
0. じみちゃんノイズ芸~ずんどこセッション
1. デンジャラスアンド迷惑
2. 真実~デッ×8 ッッッッジャーン(じみちゃんチューニング)
3. グラインダー
MC〜我々はもはや五月病
4. 抗いて、狩猟へ
5. ヘビイダメージ
6. (イントロのずんずん無し)仕合せ山


NA/DA企画ということで、シャレオツでクールなバンドの中でのダムダム団。
ノリやすいデンジャラスアンド迷惑を筆頭に、最近深みを増してきた真実、MVも好評のバンドの顔的ナンバーのグラインダーと続く、今回のイベントに馴染みつつも、我々らしいセットリスト。
スタジオ練習の際バカウケしていた鈴木さんのMCは、いつもの滑舌の悪さと、
「口の中がズタズタなのかな?」
と思わせるほどの噛みっぷりにより見事な滑り芸となった。
何を言っているのかわからないという、言語を操り生活していく人類として致命的な欠点。
それとはまた別だが、前回のリハの際にふと、ダムダム団の言葉を伝えられるのは、ボーカルである私だけなんだよな、と思った。
加入当時は、初期のボーカルである高橋さんに見合うよう見劣りしないよう務めるので精一杯だった。
曲ごとの情景を汲み取った上で唄えるよう歌詞と睨めっこした。
アウトプット部分では、私には出せない高橋さんのハイトーンシャウトを別の形で生かすにはどうしたら良いのかでかなり奮闘した。
私にはこれといって自分の武器が思い当たらず、
「何年も唄ってきたくせに、私には個性もなにもないのでは。」
と迷走し掛かったりもした。
そもそものヘビーな発声と息が続かない事で、スタジオ練習中に酸欠で卒倒しかけた事も結構あった。
そんながむしゃらな武者修行期を経て、現在では難なくライブをこなせるようになった。
その上、原本であるダムダム団の曲の歌詞を改編させてもらうという、当時だったら想像もし得ない所まできた。
振り返ってみると、そういったひとまわりを経ての気付きであったのかな、と思う。
ダムダム団のボーカルとして、ようやく思い通りに身体を操縦できる様になったからこそなんだと思う。
言葉を伝える事と、調和するメロディを喉という楽器を用いて鳴らす事。
どちらが欠けても、人の心を突く決定打には成らない。
理想の音がイメージ出来ているか否かが重要である、と気付いた先日の意識に通ずるところ。
当初の武者修行程の切迫感は無いが、以前よりも一歩ずつ着実に進めている気がする。
修行というより、研究に近いのかな。
昨日のライブ後お客さんから、
「じゅんじゅんの声は、唄というより楽器みたいだね。」
と言って戴けて嬉しかった。
個性というのは未だにわからないままだが、私は私の出来る事を全身全霊やっていこう。
より良いパフォーマンスを求めて、日々堅実に邁進してゆきたい所存。

リハーサル入りすると、ジンさんだけいない。
遅れますの連絡が来ているかもとメールをチェックしてみるが、
「おにぎり持っていきまーす」
というメッセージが最期。
おにぎり作ってんじゃね?、ジンさんがおにぎりで遅刻、などと口々に言い合っていたらご本人登場。
許容範囲内のちょい押しでリハスタート。
声の返し(演者の為のスピーカーから出る音)がデフォルトですごく大きかった。
足りなくて上げてもらう事が大半なのでビックリした。
しかしとてもやりやすい。
試しにこのまま演ってみることに。
エアコンのおかげなのか、ヘブンス内の湿度は外より低く感じた。
湿度が高いと音がこもりがちになる。
いつもより楽器のキレが良く聴こえた気がした。
リハ後は各々の持ち寄った食料をテーブルに並べる。
じみちゃんがバゲットを半分持ってきてくれ、鈴木さんは先日私が発見してきた業務スーパーのレバーペーストの食べかけ、私はビールの日に残ったマトンカレーとスナック菓子類。
食べかけばかりが勢揃いしたが、集めてみるとつまみとしてバッチリである。
マトンカレーが容器から盛大に溢れてビニール袋の底に溜まった状態だったが、
「スプーンで掬うかバゲットをつければ食べられる。」
と鈴木さん。
ダムダム団は災害時も生きていけそうだなと思った。
お馴染みのジンさんおにぎりをじみちゃんと2人でむしゃむしゃ。
昆布と鮭。
じみちゃんが、
「人の作った飯はうめえなあ。」
と言っていたが、本当それだわと思った。
美味しいわ。
私は前日泥酔して買った汁なし黒ごま坦々麺を二日酔いの胃にぶち込んできただけだったので、米がとてもありがたかった。
やっぱりお米だよ、米を食べないと力が出んよ。
腹ごしらえ後は、私の身辺で起きた事件などで盛り上がる。
鈴木さんが前回のスタジオで、
「(ダムダム団の再会ペース)2週間の間にそんなに色々起こるのおかしい。」
と言っていたが、私もそう思う。
引き寄せの法則とかなのかな。
大体公の場では明記出来ない事柄なので、ダムダム日誌に掲載される事もない。
といっても、犯罪とかそういうのではないです。
普段ライブハウスで会ったりしてる人達に喋っている内容ですので、ご安心を。
私がこんなことありましたというネタを持ってきて、鈴木さんが盛り上がり、最終的にじみちゃんが図星的ひと言でザックリ刺し、ジンさんは終始ヘラヘラしているといういつもの流れ。
よく住み分けの出来たバンドだな。
音楽全然関係ないけど。
そんな感じで気付けば開演。
1組目、おまえ。
カッコイイ。
ベースボーカルのシュクさんがすごく好き。
全身にベースを纏っているような弾きこなし。
唯一無二だわ。
以前おまえ企画にお誘い戴いたのだが、休業要請で中止になってしまった。
その挽回をということで、来月24日、企画開催予定していた中野ムーンステップで対バンを決めて戴いた。
先日ワイサイで対バンした、アックスギロチンドライバーズも一緒。
超楽しみである。
2組目、Three Ring Circus。
昨夜のオシャレ代表はThree Ring Circusだった。
鈴木さんが仕切りに、
「今日はハイセンスなバンドばかりだ。我々はローセンス代表としてオスカーを取るしかない。」
といつも通りイカれた事を触れ回っていた。
ボーカルさんの動きが私のダンスの感性にビビっときて、わー!!超良い!!と興奮した。
曲間、後ろで見ていたじみちゃんに、
「肌が綺麗だから絶対若いよね。」
と謎の耳打ちをした。
興奮が過ぎたんだと思われる。
終演後話したら同い年で鬼ビックリした。
まじか。
鏡見ないからわかんないけど、私もピチピチなのかもしれない。
ジャミロクワイのJK好きなのかなと思ったけどそうでもないらしい。
同年代のバンドマンは少ないのでとても嬉しい。
また一緒に演りたい。
3組目我々で折り返し、4組目は酩酊麻痺。
リハの時点で超カッコ良くてすごく楽しみにしていた。
ドラムを分解してそれぞれが楽器を演奏しつつリズムも刻むというなかなか実験的に思える編成。
しかしながら、その奇を衒ったような形態を忘れさせる演奏と楽曲。
こんなに冷たくて凄みのある熱量はなかなか無い。
左右で鳴らされるバスドラムとスネアの音に、音楽を聴くというより共になぞるような感覚を覚えた。
すごくカッコいい。
また絶対対バンしたい。
そして最後はNA/DA。
正しく、世界中探してもここにしかない音楽である。
おまえのMCでも言っていたが、機械的と見せかけて生々しいあの感じ、本当にすごい。
しおりさんのチェロがスッといざなってくれたと思えば、次はダンスナンバーだったりもする。
終始踊っていた私だったが、最後の最後にトドメをさされた。
最高か。
こんな日に出られて、幸せだ。
ヘブンスで呑んだ後、路上へ。
じみちゃんは寝不足で先に帰ったので、3人打ち上げ。
良い夜だったねと赤ワインをがぶがぶした。
いつもライブを観に来ているマリオさんが、
「ライブもいいけどフロアで踊ってるのが見てて面白い。」
と声を掛けて下さった。
勝手に踊り担当としては、嬉しい限りである。
次回のヘブンスは7月末予定。
とっても素敵な夜、皆様ありがとうございました。

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