じゅんじゅん、怒りの三枚おろし。〜鍋焼きうどんとかわはぎ〜

朝。
起床と同時に、昨日の鈴木さんの発言を思い出して憤怒。
始めたばかりだから、たしかに下手かもしれない。
正直言って上手だとは言い切れないし、図星だったからショックを受けたんだと自分でも分かっている。
でも、絶賛頑張って練習中の人に、アドバイスやここもっとこうしたら?ではなく下手クソと断言するだけって。
モチベーション、まじ下がるんですけど。
はあああ段々腹立ってきたあああ。
私は本当に言われたその場で違和感の正体に気付けない人間なのだ。
ショックを受けたのだから、そのまま
「ひっど〜い!」
と返せばいいのに、頭で言葉や成り立ちを解析してからでないと、自分の感情を自覚出来ないし出せない。
大体夜とか次の日になって、はあああああ!?!!となる。
解析するうちに感情の粘度が増して陰湿な気持ちに拍車が掛かるシステム。
でも私も、好きでいつまでも感情をこねくりまわしている訳ではない。
瞬発力で怒ったり悲しんだり出来る人間になりたい。
分解して理由を見つけてからでないと、怒れないし悲しめないのだ。
ロボかな。
電話回線のAIみたいだ。
その時代、AIないかもだけど。
とにかく、自分のマイナス感情を自覚したり表に出すのが苦手。
昔から周囲の様子を見て立ち回り波風立たせないように心掛けてきたので、自らが一石を投じるような行為にとても慎重なのだと思う。
なんだか可哀想な大人だな。
バンバン怒って、ええんやで。
なんかヤダ!で、ええんやで。


りなちゃんの、
「ムカついた時は高い茶を買って飲んでやる」
という素晴らしい昇華法を用いて、贅を尽くす事に。
そう、飛び上がるほど美味しい感情で、考える余地なく埋め尽くしてしまえばよいのだ。
じゅんじゅん、怒りの晩餐会。
ちなみに、
「鈴木さんはひとりっ子だからしょうがない。」
という結論が驚くほどしっくりきたので、今は全然怒っていないです。
よくある、兄弟への怨みつらみのようなものです。
仲違いとかはしないので、ご安心下さい。
どん。
カワハギ。
美味しんぼに出てきて、ずっと気になっていた。
安くなっていたし、これは贅の沢やろと購入。
初めてのカワハギ。
YouTubeの動画を参考に調理。
薄皮を削ぐ時上手くいかず、ひとりでカワハギの身に
「あぁン!?」
とメンチ切り状態になったがなんとか上手くいった。
初めてにしては上出来では。
カワハギって、本当に皮が剥げるのね。
手で引っ張ったら、めりめりめりって綺麗に剥けた。
ちょっと癖になりそう。
皮を剥いだ顔がヒリヒリしてそうで少し不憫であった。
どどん。
どうだー!
まいったかあー!!
こちらが本日のメニュー。
じゅんじゅん、怒りの贅沢晩餐会。
2品だけだけどね。
鍋焼きうどん食べたいなあ、ていうか鍋焼きうどんって煮込みうどんとどう違うんだろう等と考えていて、食べたくなり作った。
といっても、麺はきしめん。
平たい麺、好きなんだよね。
油揚げ、ちくわ、白菜、ニラ、しめじ、鶏肉と卵。
おおお、贅の沢。
でも換算したらめちゃくちゃ安いと思う。
きしめんなんて19円だったし、全部合わせても150円しないのでは。
自炊、本当強いわあ。
万々歳だわ。
折角だからタジン鍋を出して作った。
土鍋は保温力があって、ずっと美味しく食べられて良いなあ。
食べるの遅いからすごく嬉しい。

そして、こちらが今夜のメイン。
カワハギの刺身。
薄造りを目指したのだが、少し厚くなってしまった。
包丁の切れ味が悪かったのもありつつ。
うっかり手を切った時にザックリいくのが嫌で、切れ味は微妙なラインに研いでいたりする。
魚を捌くときは、ちゃんと研いでおかなくちゃだな。
薄皮は湯引きしました。
叩いた肝に醤油を混ぜて、肝醤油で戴く。
うおおおおおお。
うめえ。
これはうまい。
濃厚な肝が、タンパクな身とベストマッチ。
鴨がネギ背負ってくるみたいな魚だな。
カワハギが肝こさえてくる、みたいな。
味としては、この間ダムダム団遠足で食べた臭豆腐に酷似している。
あれ、カワハギの肝の発酵物なんでは。
でもイカの塩辛とかも似た味するよな。
海鮮系の肝は総じてこのお味ということか。
ちなみに頭を含むアラは、お吸い物用に湯引きして煮てあります。
明日戴くとしよう。
いやあ。
これで280円。
本当に捨てるところ無しだな。
ありがとう、カワハギ。
グッジョブ、肝醤油。
私の心と身体が浄化されました。

全部食べ切れるか心配だったけれど、ぺろりと食べ切ってしまいました。
そういえば今日お昼ごはん抜きだったわ。
満腹じゃ。
鈴木さんのおかげで贅の沢が出来ました。
サンキュー、しんご。
負の感情は、美味しいものに昇華していくぞ。

鍋焼きうどんに使ったタジン鍋は、去年心療内科に駆け込み休職に入った頃、中野で見つけて買ったもの。
なんと、コリラックマのタジン鍋。
蓋がピンクで、すごく可愛い。
その頃は病でしんどい上に、手当金が貰えるのかを上司に濁されてわからず、お金どうしよう、お金どうしようとぐるぐるしている時だった。
節約しなきゃと思いつつ、逆に何なら買ってもいいのか、わからなかった。
生きていくのに必要なものって、一体なんなんだろうと思った。
仕事も出来ないのに、生きていていいのかなと思った。
そもそも私が不必要なのでは、と。
精神病末期の、あるある思考。
そんな時、すごくかわいいコリラックマのタジン鍋が通り掛かりの店先に置いてあった。
自分、頑張ったよね。
やっと休職するところまでこれたんだもんね。
先の不安ばかりで、今を切り詰めて、ここまでの自分を何も労えていなかった。
これはご褒美として、買おう。
必要かどうかじゃなくて、これがあったら、嬉しい気持ちになれるはずだ。
がんばった私を喜ばせてあげよう。
これで、美味しいなってごはん食べられるようになろう。
そう思って買ったもの。
タジン鍋の扱いになかなか慣れず仕舞い込んでいたけど、おうどん美味しく作れたし、レンジやオーブンにも使える優れものなので、また使っていこう。
コリラックマ、とても可愛い。
良い晩ごはんでおました。
おやすみなさい。

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