2021.2.13.無善寺ツーマンライブ
昨日は無善寺、『観音様と2マンライブ』もとい、無善菩薩とじゅんじゅんツーマンライブ。
ご来場戴いた皆様、本当にありがとうございました!!!
燃え尽き症候群的なやつでライブ録音を聴き返す気力がないため、セットリストは割愛。
菩薩とのデュエット曲の練習があったので14時半頃に入り。
無善寺の階段を上がると、既に中から菩薩の唄声が。
入って今日は宜しくお願いしますとご挨拶。
なにやら菩薩のエフェクター(弦楽器の音をかっちょいい感じに変化させる機械)のひとつが鳴らなくなってしまったとのこと。
早速アクシデンツ。
こういうの、本番当日につきものなのですよね。
私はエフェクターとか機械の類がまったくわからない為、
「まだ新しそうで綺麗なのになんでですかね。」
と見ための感想しか出てこず、何の役にも立たなかった。
機械の治し方、叩くくらいしか思い付かない。
菩薩のギターは弦を替えていなくていつも錆びまくりなのだが、
「弦のせいで(エフェクターが)鳴らないのかと思って替えてみたんだけど、違ったんだよね」
と菩薩。
確かに弦がピカピカになっている。
でも弦が問題だとすれば今まで何で鳴っていたんだよという事になる。
私、錆びてない菩薩の弦見た事ないよ。
「弦な訳ないよねえ、バカだよねぇ」
と笑う菩薩。
人はハプニングに直面すると、通常の思考回路が狂うのである。
わかります。
張り替えるいい機会だったんじゃないですかと菩薩を励ましてみる。
菩薩はエフェクターを山程もっていて、いつもたくさん繋げてぐわんぐわん鳴らしている。
昨日は4つ使っていた。
そのうちのひとつは特注で作ってもらったというエフェクターで、ギターを弾くと猫や牛や犬の鳴き声がする。
菩薩が入手した当時見せてもらったのも、もう何年も前の事になる。
無善寺に出入りし始めてだいぶ経つのだなと改めて感じた。
通りで居心地が良い筈である。
シューゲイザーというエフェクターのひとつが鳴らないまま、とりあえずリハーサル兼練習をしてみることに。
菩薩の作ってくれたデュエット曲の歌詞。
とりあえず2人で練習してみたのだが、私の人と演ると遠慮しまくる、忍法・セッション人見知りの術が発動しまくって少々苦戦した。
相手を食うくらいグイグイ演る人だと思われがちなのだが、我が強いのはあくまで1人で演っている時だけ。
根本的に演奏も私生活も含めて、人の顔色勘ぐり伺いまくる人間なんである。
だからこそ1人で演る時の我が強く濃いのかもしれないが。
菩薩に、
「じゅんじゅんもっと出してっていいよ」
と言われて、ようやく大きい声で唄い始められ、良い感じに。
「どうぞ座ってください」
と言われなければずっと立っているような子供と同じだな、私本当に面倒臭い人間だなと思った。
自覚しているだけマシと思っておこう。
お酒呑んでるとこういう人見知り発動機能がOFFになるんだよなあ。
だからといってお酒に頼ってばかりいると身体に負担がきてしまう。
これからはシラフの私も業を背負って二人三脚で頑張るのだ。
デュエット曲が送られて来た時、とても良い曲と思った。
両極論は最終的に同じ終着地点で合流する、みたいな。
明日が要らないから今日死ねる、来世があるから今日死ねる。
見据えているものが違うけれど同じ死という地点で繋がるっていう。
それってなんていうか、絶望が希望で、希望が絶望なのと似ているなって。
菩薩がどういうつもりで書いたのかは特に話していないのでわからないけれど、私はそう感じました。
とても良いテーマ。
練習して5回目くらいで菩薩が"じゅんじゅん"と歌詞にアドリブを加えてきたので、私も、
「菩薩と2人で死にたいの」
とアドリブで返した。
録音を聴き返した菩薩がきゃあー!と喜んで採用の運びに。
「これは大爆笑だよ〜、うけるよー」
と菩薩。
笑い取りたいんかい。
取れるだろうけど、全体の歌詞とか良い曲の感じ全部そこに持っていかれるぞと思った。
でも菩薩が嬉しそうにしているし確かに面白いので、これでいこうと口に出さず練習終了。
布とプロジェクターがあったので聞いてみたら、今回のツーマンもあるので新しく購入したのだそう。
無善寺がどんどんレベルアップしてゆく。
にべ子ちゃんとなつみこちゃんのツーマンに対する闘争心だけで、宣伝写真で裸になり、プロジェクターまで買ってしまう菩薩。
さすがである。
格が違いますね。
2人で撮った例のお写真を映しておいた。
菩薩は少し前から映画を撮ると躍起になっていて、プロジェクター購入はそれも視野に入れての事らしい。
無善寺で映画上映、いいですな。
映りも良かった。
ふるまいおつまみの勢。
ローストポーク、白菜の漬物、おから食パン、ヨーグルトのチーズケーキ風、カップケーキ、クッキー。
菩薩からは甘酒とポテチ4種。
多過ぎたかなと思っていたけど、おかげさまでほぼ完売。
お客様からの差し入れも戴きました。
本当にありがとうございます。
美味しかったよと言って戴けて、とても嬉しかった。
最初は卑弥呼のバイオリン。
私と菩薩の写真を投影しながらの演奏。
途中、投影している菩薩のスマホの画面がロック画面に切り替わってしまうアクシデンツが。
私が画面をスライドしてみたものの、Face IDの表示が出てしまい断念。
気付かず黙々とバイオリンを掻き鳴らす菩薩。
途中、後ろを振り返るなり2人の写真が消えている事に気付き、大きく二度見する菩薩。
投影されているホーム画面を見ながら、
「あー!!じゅんじゅんが居ないー!!」
と大絶叫。
これが昨日の爆笑ナンバーワンだった。
奇跡的な流れ。
最高。
久々に怨霊音頭などの儀式も見れた。
来場者を巻き込んでの除霊と悪霊退散。
なお、女性にのみ効力があるらしい。
菩薩の口癖、
「男はみんな○ねばいい、アッハッハ」
も聞けました。
マスコミなどに対しての成敗を藁人形を用いて行う菩薩。
完全にお客で来ていたはずのダムダム団の鈴木さんが選ばれ、藁人形を持たされるの図。
一番後ろに座ってたのにな。
さすがは鈴木さん、持っている。
2番目は私。
弾き語りで初めて作ったオリジナル曲「ひとりよがり」から。
ベースラインのような単音のギターリフで出来ていて、詩の陰鬱さと曲作りの普通じゃなさがマッチし私の心根が滲み出ている曲である。
新曲「借金泥棒」も何回目かで馴染んできた。
最近、ギャーギャー叫ばなくてもいいんだなとやっと気付いた。
別に怒号じゃなくても、みんな聴いてくれるんだなと気付いた。
目から鱗だった。
当たり前だろとも思った。
年月に培われた視野の狭さとは、滑稽なものよの。
あと普通に声を出すと、音程がブレないし裏声も出る。
表現の幅が格段に広がった。
ウワーーー!と唄うと、汗も出るし喉も枯れるしがんばりましたと言えるのでつい思い切り演りたくなってしまうのだが、今は情緒をなぞる事をしたいかなと出力が前より控え目になっている。
私の心持ちなので、観ている人は気付かないかもしれない。
そもそも声がデカいし。
目の前にめちゃくちゃ重たいダンベルがあって、それを持ち上げたら今日はやり切ったと言えるのだけど、グッと堪えて瞑想に没頭するみたいな感じ。
まだ手探りだが、新しい世界への挑戦の最中。
自分との静かなる闘い。
これも、酒量節制効果のひとつかもしれない。
菩薩2ステージ目。
お色直ししてナース?風の衣装。
名前は幽体離脱。
今度はギターで弾き語り。
実は開場直後、先のエフェクターの調子を見ていたら突然全てのエフェクターが鳴らなくなってしまったのだ。
アクシデンツからのアクシデンツ。
例によって機械知識ゼロの私は何にも出来ずあわあわするだけ。
とりあえず一度全部電源を落としてみてはと提案し、駄目なら無しで演るかと話していた。
「リベンジでじゅんじゅんともう1回ツーマンやれるもんね」
と前向きな菩薩。
さすが来世を見通しているだけある。
そんな状態だったのだが、本番前に鳴らしてみたらちゃんと音が出た。
良かった良かった。
「地の果てのカップル」が聴けた。
菩薩には「カギおばさん」という名曲があるのだが、それは今回は聴けなかった。
無善寺の出演者さんも何人かカバーしている、ものすごい名曲である。
特攻隊長の歌も名曲なんだよな。
リクエストしたら演ってくれるのかな。
今度頼んでみよう。
じゅんじゅん2回目。
主演映画の主題歌に採用された曲と、ボツになった曲を続けて演った。
映画を撮影したのも、もう2年前。
びっくりである。
ふっと降りてこなければ新曲を作らない私が、作ろうとして作ったポップなナンバー。
持ち前の暗い・重い・辛い節から外れており、そういう意味でも珍しい曲。
「お前の曲は暗いからもっと明るい曲を作れ」
とずっと小言を述べてくる父親に明るい曲作ったよと聴かせた所、暗い!と一言返ってきた。
えぇ。
父よ、私にはもう、明暗の判断基準がわかりません。
ていうか、暗くてもええやんけ。
親父の感想はさて置き、私の中では昔の曲と今の曲を線引きするひとつの指標となっている。
心持ちが新たになろうとしているので、また今までと違った新しい曲も出来てくるのかな。
焦らずマイペースにやっていきます。
そして最後は、菩薩とじゅんじゅんのデュエット曲初披露。
リズムマシーンという機械でドラムの音を掛けながら、菩薩がギターを弾く。
菩薩のリズム感が独特なので合わせるのドキドキだったが、そういう事考えずに即興的な感じで演っていけたらいいなと思った。
現に本番では、最後の歌詞をアドリブで繰り返した。
もっと何度も演って身体に馴染ませて、その都度崩していったらどんどん面白くなる曲だと思う。
私が出演する際に一緒に演ろうよという話に。
人と演るって、緊張するけどいい刺激になるなあ。
エフェクター鳴らなくなる事件があったが、正直、菩薩とのリハ&練習の時から、私もなんというか違和感という程ではない何か妙な感じがしていた。
もしや、見えない何かが降りてきていたのではと勝手に思っている。
私の守護霊が、セクハラ発言する菩薩に憤慨して悪戯しに来たとかかな。
霊的なものをすごく信仰している訳ではないのだけれど、憑依されたみたいな経験が何度かあるので、少しそんな事を思ってしまった。
でも本番ではちゃんと音出たもんね。
悪戯という名のサプライズかな。
粋な事をしなさる。
いつものおつかれさまでしたツーショット。
たくさんの方にご来場戴き、本当にありがとうございました。
ツーマン企画して下さった無善寺そして菩薩、いつもありがとうございます。
またお暇が合えば、無善寺で乾杯致しましょう。
いつでもお待ちしております。
これからも、じゅんじゅんと菩薩、そして無善寺を宜しくお願い致します。
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