ゆめをみているよ。
2月15日(木)、代々木Barbaraでお久しぶりなソロライブ。
同月末に加入且つデビューライブを控えている、ぱぴちぇすたん連合第3惑星と初めての対バン。
この日は、代々木Barbara店長のとやまさんと、神田SHOJIMARU店長あかねさんおふたりの写真集発売記念イベント。
酒クズ女店長と銘打たれた詳細が送られてきた瞬間に、私がお呼ばれしたことに合点がいきました。
酒ですね。
まかせてください。
初めて生で拝見したぱぴちぇすたんは、たまにSNSで流れてくる動画通りの泥酔具合で、この日はブラックマンバ最終兵器こと、大好きな山村茜ちゃんがデビュー戦。
楽屋に入ったらガングロギャルがいて、ぱぴちぇすたんは振れ幅広いなすごいなあとおもって挨拶をしたところ、声が茜てゃだったので派手にびっくらこいた。
首から下げたガラケー、たまごっち、片手には写ルンです。
クオリティがハンパない。
さすがです。
あかねてゃのそういうところ、本当にだいすき。
ぱぴに入りませんか?と打診して下さったパパウィンチェスターことトシヤさんから、
「呑んで演っていいしリハも入らないし出られる時だけ出ていいフリーダムスタイル。」
とお聞きして加入の運びと相成ったのだが、正直まだ観たことがないので不安がないわけではなかった。
然し乍ら、この日実際にステージを観て、安心した。
これなら私にもできそう、とおもった。
ライブが終わり、楽屋やフロア各々好き放題呑み散らかす面々。
この動物園感、あれだ、我が母校の女子高時代に似てる。
楽屋でビールを煽りつつ、トシヤさんと健康食や量子力学の話に興じていると、べろんべろんに酔っぱらったSHOJIMARU店長のあかねちゃん(あかねさんと呼んでいたが、ガチめの大泥酔を拝見してこれは仲間だ、ということがわかり、あかねちゃんの呼称になった。)から、
「じゅんじゅんさん、味噌作りませんか?」
と言われる。
突然なんじゃそらだけどめちゃくちゃ興味ありますと詳しくお聞きすれば、明後日の土曜日、SHOJIMARUの一階にある呑み屋兼定食屋さんのAJIROで、お味噌作りのワークショップがあるのだという。
その日は夜、横浜吉野町でダムダム団のライブがあったのだが、昼間は空いていたので二つ返事で行きますと伝える。
多分これ覚えていないんだろうなという酔い具合のあかねちゃん。
とりあえず後ほど連絡いれますねと伝えた。
興味の湧いた事柄には瞬発力だけで飛びつくタイプ。
翌々日、お味噌作りしてきました。
指で潰せるくらいに茹でた大豆、麹、塩を、ビニル袋に入れてもみもみする。
完全に潰すのに時間は要するが、正直、工程はこれだけ。
こんな簡単なんか。
干し野菜や調味料などのエレメント作りに目がない私だが、お味噌作りは初。
その昔、バイト先の店長のお誕生日にオイスターソースを手作りしてプレゼントしたら、灰色でヘドロ化したそれを受け取り、
「気持ちだけいただいておきます。」
と、にっこり返された過去がある。
空気穴のあいたお味噌用の特別な袋に詰め、1ヶ月に1度もみもみして、3ヶ月経てばお味噌として食べられるそう。
思っていたより簡単だあ。
一点だけ、味見などでチャックを開ける前後に、納豆は食べないほうがよいと教わった。
なんでも、納豆菌はめちゃくちゃつよいので、お味噌が一瞬にして納豆になってしまうそうな。
酒造りの方が納豆を禁忌とするという話は聞くが、マジのガチらしい。
お料理は、生き物だし、科学だし、自然だから、学ばせていただくことしかない。
自分自身と向き合う、たいせつな時間。
なによりも、おいしいは、大正義。
栄養の摂取という生命を維持する上で避けては通れない事象に美味しさという歓びを与え、種の継承と保存のための性交に快楽と愛を感じるよう目論んだ創造主は、なかなか粋だし、ハイセンスとおもう。
私とものすごく気が合うとおもう。
映画『愚かなるものたち』を観てきた。
我が子を孕んだまま橋から身投げした美女ヴィクトリアは、奇才外科医ゴッドに拾われ、その脳を、腹の中の我が子と交換される。
彼女はベラと名付けられ、その美しい外見とは裏腹に白痴同然の所業を成す。
時にだれかやなにかを傷付け、傍若無人に、縦横無尽に、生を謳歌してゆく。
酸いも甘いも噛みちぎり吐き出し、何が起ころうと進撃を続ける、彼女の奇想天外で爽快な物語。
ベラを観て、私みたいだ、とおもった。
すごくよい映画でした。
もうすぐ放映終了とおもうので、機会があえば、是非。
おすすめです。
仕事に向かう際、妙法寺という大きなお寺の前を通りかかる。
ちいさく手のひらを併せて、ギャーテーギャーテー、ハーラーギャーテー、ハラソウギャーテー、ボウジーソワカ、般若心経、と括る。
般若心経の最後の一節で、この魔法の呪文を唱えれば、不安恐れがなくなるのだという。
嘘か真かその実は、彼岸を渡るその時まで知れないのだろう。
今朝は小雨だという予報で、その後、くもりとの天気予報だったので、この程度ならばと傘を持たずに家を出た。
西新宿まで1時間とすこし。
霧のような雨粒も、ちりもつもればの法則か、思いの外、濡れてしまった。
いつも、おはようございますとご挨拶をする小学生の補導員さんに、
「頭、大丈夫?」
と声をかけられる。
無論、頭の中身の心配ではなく、ずぶ濡れのその頭で風邪など引かないですか?の意である。
大丈夫です!とにっこり返してから、頭の中身も大丈夫かどうかあやしいところだなと気付き、日本語って本当におもしろいとおもった。
「昨日、シャワーを浴びていなかったのでね。」
くらいの愉快な切り返しができればよかったなあ、と、己の瞬発力ののびしろを感じた。
朝目を覚ますと、窓の外を覗き見た彼が、
「天気わるい。最悪や。」
とつぶやいた。
私は、わるいとおもうんだ、雨、とたずねた。
彼は、んー、とイエスともノーともとれない声で鳴いた。
納豆、食べる?と聞かれたので、食べる、大好き、と返した。
勿論、朝に食べる納豆が、である。
日本語はじつにおもしろい。
人々は、とてもいとおしい。
このずぶ濡れのダウンコートも、暖房で乾燥しきった職場ならばすぐに乾くだろう。
うるおいを求めて、おぼれそうになって逃げ出し、枯渇に耐えかねては繰り返す。
きょうも世界は、きらきらとまぶしいです。
あなたのうえにも、お天道様が在りますように。
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