2021.9.23.高円寺無力無善寺

昨日は急遽、無善寺でした。
ご来場下さいましたお客様、共演者の木下さん、そして菩薩、ありがとうございました!

*セットリスト*
1.腐りかけのメロディ
2.真実
3.カニバリズム
4.古本
5.スタンガン

昨日お酒を抜いたのと、お昼にマヌカハニーを食べたおかげか、声がめちゃくちゃクリーンだった。
せっかく綺麗めな声なので、最近やっていなかった『カニバリズム』を。
"あいしてるよ"という言葉を言われるのが本当に嫌いだという話をした。
ごちゃごちゃと口先だけの誓いを並べ立てるよりも、"死んだとき自分の肉を食べていいよ"と言われる方が、私は遥かに胸を動かされる。
月が綺麗ですね、くらい高度な言葉だと思う。
口にして、細胞に取り込む事で、いつまでも、概念としてふたりきりでいられる。
それは永遠に限りなく近く、尊い。
この『カニバリズム』という曲は自分で作った曲ではないのだが、歌詞もメロディもなんの齟齬もなくスッと口から出ていく。
純度が高過ぎると狂気になり得る、という私の中でのテーマがあって、『カニバリズム』と『スタンガン』は特にこの課題に沿った曲。
よくよく聞くと、どちらも、ものすごく一方的な愛なのだ。
『スタンガン』は対象者の様子が"だけど〜きみの手にはスタンガン"と描かれているので、より分かりやすいかもしれない。
相手への一方的で圧倒的な愛欲に飲まれているため、なぜその相手からスタンガンを向けられるのか、気付けないしわからない。
想いの純度が増し過ぎたり、相手との疎通を失った愛というのは、時に、相手にとって脅威にも害にもなり得る。
酷くなればストーカーや暴力でねじ伏せてしまうし、静かに狂気を秘めることもある。
私自身は、恋愛でなにか不都合があってもヤケを起こすくらいで、逆に言えばそこまで純度を拗らせた事がない。
むしろ、拗らせた人を多数見てきた。
ものすごく純粋な目をしながら、自分とは違う世界線にいるのだ。
それはすごく恐ろしいことであり、それが愛ゆえであればあるほど、とてつもなく高貴で美しい。
きっと、ふたりともが愛の純度を高めてしまった時、心中という道に進むんだろう。
それは芸術的描写に値する美しさを備えている。
人の心があるからこそなんだろう。
己に向けられた純粋な愛情が美しくも恐ろしいと感じ、この身ひとつで離れたり逃げたりをずっと繰り返してきた。
私はどこか、狂人になりきれないままだ。
美しい人間には、程遠い。
菩薩が来月24日、無善寺でじゅんじゅんの整体デモンストレーションをやろうと提案してくれた。
その打ち合わせも兼ねて、お昼に無善寺集合で打ち合わせ。
折り畳みなので簡易ではあるが、MY施術台。
無善寺の照明でよくわからないが、青色。
菩薩にお試しで施術させてもらった。
性的ではないマッサージの類いは初めてだという。
うつ伏せに寝てもらって触ると菩薩が声を上げた。
「無理!」
えっ。
まだ何もしてないやぞ。
どうやら、極度のくすぐったがりらしい。
背中に手を置いただけで身を捩る菩薩。
仕方なく仰向けに寝てもらって施術したら、今度は大丈夫だった。
ここまでくすぐったがりの人は、1年ちょい勤めていたサロンでも1人いたくらい。
背中もやって欲しいのにと非常に残念がっていた。
それでも、初めてのマッサージがとても良かったとのことで、
「ピンサロとは違う快感がある事を知った。」
と菩薩的には最上級と思われる感想を戴いた。
私も職から離れて何年も経っているので不安だったのだが、実際始めてみたら、するする身体が動くし、施術中のお話も気兼ねなくできて、すごく楽しかった。
そう、マッサージをするのって、めちゃくちゃ楽しいのだ。

菩薩の出演枠をお借りして、共演者の木下さんもマッサージさせて戴いたが、本当、心底楽しかった。
菩薩が動画を載せてくれていて後から見たら、フォーム的にここはダメだな、あーもっとこっちなのにと重心の掛け方などに対しての反省点が多々あった。
これを宣伝に使って大丈夫かなという気も一瞬したけれど、まだ準備期間でお金も戴いていないので、むしろ今からどんどんレベルアップしていこうと前向きな気持ちになれた。
なにより、その人の身体との対話が幸せだった。
1ヶ月ほど無善寺をお借りしつつ、マッサージ業の準備をしていこうと思います。
打ち合わせで必要なものや、私が決めることなどが粗方まとまったので、少しずつやっていきます。
自分に自信がない人間なので腰を上げるのを避けてきた節もあって、でも昨日の施術の楽しさがすべてを凌駕してくれた。
私なりに、私ができる精一杯をやってみよう。
最後は木下さん。
私が前職で滅入っていた頃振りなので、1年は経っているのかな。
お元気そうでなによりですとお話した。
マッサージの効果なのか、菩薩も木下さんも猛烈な眠気が襲ってきていると話していて、すこし申し訳ない気持ちになった。
イベントの時は、最後にやるのが吉かもしれない。
私自身も、久々の施術ですこし疲労を感じた。
でもなんというか、人の身体と対話して得た刺激なので、心地よい疲労。
木下さんの唄は言葉がまっすぐで、聴いていると心が素直になってくる。
肩に入ったちからを少しずつ抜いてくれるような、そんな印象。
お人柄もとても良く、再会できて本当に嬉しかった。
無善寺が時短で出演者枠が少なかったため、すぐ埋まってしまい出られなかったそうだ。
たしかに、3枠だとすぐに埋まってしまうのよね。
来月以降は、すこし規制が緩まるのかな。
また無善寺でお会いできたらと別れの挨拶をした。
菩薩のおかげで、一歩が踏み出せました。
私に足りない自信や自尊心を、菩薩が当たり前に肯定してくれて、本当に頭が上がらない。
心の安寧のために他の箱でのライブを控えて1年半ほど。
少しずつリハビリしなくちゃとか思ってもいたけれど、無善寺だけでいいんじゃないかなと改めて思った。
菩薩に以前、
「生誕祭、毎年同じメンツになってしまうから、1組は新しい演者さんを誘ってみているんです。」
と言ったら、誘わなくていいよと言われた。
知っている人だけでいいじゃん、と。
そう言われて、目から鱗が落ちた。
本当だ。
私は欲張っていたのだろうか。
世間一般的な形に囚われていたのだろうか。
いま大切にしたい、大切に思ってくれている人だけで、もう充分すぎるじゃないか。
私は私の城を、私の味方でいてくれる人達と築いていけばいいんだよね。
新しいなにかを得ようとする前に、きちんと自分の足元と、そのまわりにあるものを見つめるべきだ。




歯医者さんに行った。
通い始めてから3回目。
直感ですごくよい先生だと感じていた。
以前通っていた歯医者さんで、ブラッシングが強すぎると言われたのですがと言ったら、丁寧に歯ブラシのコツを教えて下さった。
「でもね、段々元に戻ってきてしまうんです。それが人間ですから。また気付いたら戻せばいいし、定期検診の時に尋ねて下されば、その都度、お伝えします。それはダメだとか、ガミガミ言ってもしょうがないんです。人間なんですから。気付いたら直せばいいんです。」
にこやかにそう言われて、もうこの歯医者さんで働きたいくらいだと思った。
すごく心が救われた。
人を治したり癒やしたりする人間は、こうあるべきなんだよなあとすごく思った。
もちろん、万人がそうであるに越したことはないのだが。
定期検診は約1年後にお手紙出しますねと言われて、この先生の元へなら月1で通いたいくらいなんだがっ、と思いつつ、ありがとうございましたと言って失礼した。


3日お酒を抜いたので、むくみが取れてきた。
木下さんに、じゅんじゅん痩せたけど大丈夫!?と言われた。
菩薩もようやく、じゅんじゅん痩せた?と言ってきた。
「俺はデブのじゅんじゅんのほうが好き。」
と言ってきた。
デブって言うな、デブって。
今日もなんとかノルマのストレッチをこなす。
これはゆるやか且つ健康的自死である。
以前の自己を滅殺するのだ。
きっと心も殺されてくるはず。
でも今夜の飲酒で、むくみ解消の全ては帳消しになるのだろう。
両国サンライズ、ダムダム団は4番手18:45より。
私が17歳の時から仲良くして下さっているヒロキさんの新バンド、Teet.Hと初対バン。
Ghettoもデッドバンビーズもいるしすごくアツいメンツである。
たたらの目は初めて観るのでそれもとても楽しみ。
今日も今日とて、楽しんで生きよう。
ライブがんばってきます。

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