適応障害。

昨日の夜、急に頭の中の嵐が去った。
あらゆる自責と不安が引いた。
過去現在未来のあらゆる負の念にまみれていたのに、今、びっくりするほど、何もない。
すこし気を抜くと湧き出てきていた涙も、もう1ミリも出てこない。
その日の夕方まで泥沼にのまれ、あっぷあっぷしているようだったのに。
今日恐る恐る過ごしてみたが、今現在、かたい地面の上に立っているような感覚。
おわったのか。
一体、なんだったんだろう。
昨日の今日でピタッと止むなんて明らかにおかしい、と平常な今の頭ならわかる。
あまりの高低差に、やはり病気のせいなのだなと認めざるを得ない。

なぜ自分が病か否かまで、苦悩の種にしていたんだろう。
全然わからない。
弱音を吐くのを恥とする私が、誰かの気を引こうとかそういう理由で心情を吐露するなんて、有り得ないじゃないか。
嘘まで吐いて、つらいなんて宣うわけがないじゃないか。
そもそも、嘘なんて吐けないタチのはずだ。
自分自身を信じてあげられない私の弱さなのか。
それとも病のせいなのか。
どちらも一理あるのだろう。
ただ、病気であることは間違いない。
この手の心の病は、驚く程波があるのも特徴。
少し調子が良くなり挽回しようと走り出すと、途端にまたダウンして、以前の抑うつよりも酷くなったりする。
この上がり下がりを繰り返して、徐々に安定を取り戻していく。
今回も、発症した頃から大きく見れば、ひとつの波だったのだと思う。
完治したとかもう大丈夫と思い込んだ時が、一番危ない。
とりあえず、油断せずに安静に過ごします。


5日間程の精神不調。
眠りに落ちていない間はほぼずっと症状があったので、通算90時間近く。
好きな事でも毎日何時間も続けるのは至難の技。
そう考えると、やはりちょっと普通ではない。
今回のは単なる気落ちではなく、泣き喚く、パニックを起こすなど、激しい部類のものだった。
横になったときの目眩、瞼の裏側が眩しいという身体的症状は初めて体験した。
食欲不振や胃痛も、抑うつとセットできたのは初めて。
普段の不調は、頭や身体が重いくらいで、長くても3日も寝ていれば良くなっていく。
それに比べると、今回のはかなり大型でヘビーだった。
正直言って、しんどかった。
部屋で泣き喚き散らして発散したからなのか、時間の経過のおかげなのか、明確にコレで功を奏したと断定は出来ないが、多分それら全てによってだろう。
私と同じ適応障害の方の中には、天候や気温の変化に左右されるという方もいた。
タイミングもあるが、病を患っている以上、身の回りのあらゆるものがトリガーとなってしまうらしい。

適応障害とは、原因があきらかになっている抑うつ症状の事。
理由がわからず延々と不調の続くうつ病と違って、基本的に因子となる環境やものから遠ざかると徐々に回復していく。
人によっては、嫌なものから離れた途端、元気になったり、症状が消えることもある。
嫌なものの判断基準が当人に委ねられる事もあり、うつ病以上に、本人の甘えではないかと疑われやすい。
しんどい最中どうにかしようと思い、自分の病気である適応障害に立ち返ってみようと改めて調べたところ、
『調子を崩した本人が、「自分は甘えている」と考える傾向があるのです。』
と書かれていた。
まさにそれだった。


職場が原因の病気と診断され休職した去年、
「適応障害って具体的にどんな感じなの?」
と聞かれることが多くあった。
ひと口に適応障害と言っても、症状は人によって本当に様々。
なんとか自分のパターンを伝えようにも、四六時中涙が出てくるとか苦しいとかいった言葉でしか表現出来ず、私も相手もモヤっとして終わってしまう。
とはいえ末期の頃の事実をそのまま、
「刃物を当てがって、"この脚を切断したら仕事に行かなくて済むのかなあ"と考えていました。」
と言ったところで、相手はコメントに困るだろうしドン引きだろうし、飛躍し過ぎていてちょっと現実味が湧かないので、結局伝わらなかっただろう。
普段の私は、自分の、特にマイナスの部分を伝えるのがとても苦手だ。
弱音を吐くのは恥で、かまってちゃんだと思われるなんて殊更耐えられない。
なので自分の負の方面に関しては、まず口に出さないし、出すとしてもオブラートに包み過ぎてしまう。
そんな事より、なるべく、私も周りも笑顔で過ごせたらと躍起になる。
勿論、いつも楽しくいるというのは努力が要るし、悪い事ではないとわかっている。
でもその結果、私の見せる私は、ディティールの緩い、のっぺらぼうのようになってしまう。
それが悪い訳ではないし、敢えて自分から、凹部分を世間へアピールしていこうとは思わない。
でも、私に興味を持って下さり、こうしてわざわざ長い日記を読みに来て下さる方達には、少しでもありのままを伝えられたらと思う。
不器用な私と、大切に思って下さる方との橋渡しの補助になればと思っている。
捻くれがちな自分自身との対話とコミニュケーションも兼ねて、日々言葉を綴っています。


この度は、大変お騒がせ致しました。
自分でも驚いているのですが、急に持ち直してしまい、なんというか、無駄なご心配をお掛けしてしまったようで、なんだか、本当に、すみません。
いや、長引いたとしても心配をかけてしまうから、そこは謝らなくても、いいのか。
嘘はつけなくて、
「なんだこれ!」
と突っ込まれたとしても、これが全部私の経緯で、私の其の実です。
無いとは思うけれど、もしも生誕の楽しかった振り返りを期待して覗きに来てくれた方がいたら申し訳ないなと内心思いつつ、やはり、取り繕うことは難しかった。
楽しかったんだよと書ける余裕が出てきたら、たくさん書こうと思います。
書きたいことは、すごくいっぱいあるので。
文中に書いた通り、また突然ガクンと落ちる可能性もあるので、しばらくは医師の注意事項に則って過ごそうと思います。
抑うつが消失したからといって、急激に意欲的になったり、楽しかったりするわけではないし。
次くるかもしれない心の波に備えて、体力及び気力の回復に努めます。
何度も書いてしまいますが、生誕や身の周りの皆様のせいでは全くないので、そこだけはどうか、間違って伝わりませぬよう。
むしろ、皆様からのお気持ちのおかげで、体感で予測していたよりもはやくこちらの世界に戻ってこられたと強く感じています。
本当に、お世話になってばかり、助けられてばかりで、感謝してもしきれません。
本当に本当に、ありがとうございます。
今後もきっと、逸れたり間違えたりすると思いますが、不器用なりに、精一杯、がんばります。
今後とも、何卒、宜しくお願い致します。

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