症状とは。

食欲がないわけではなく、ただ量が食べられない。
もっと食べようとがんばる気も起こらないので、時間を見てすこしなにか口にする。
昨日は夕食に袋麺を半分に割って作って食べた。
栄養不足で脳の伝達がわるいとうつが悪化するから、野菜と卵をいれた。
全部食べたら苦しくなって胃痛が増した。
太田胃酸を飲んだ。
常に船酔いしているような感覚で、気持ち悪いが吐くほどではない。
これが食欲不振に当たるのか、私にはわからない。
食べたくないわけではない。
食べられないわけではない。
でも、よしがんばろうもっと食べよう、とは思えない。
たくさんはつらいし残すのはかなしいので、量を調整して口にする。
いつもより手先足先は冷たいが、倒れはしていない。

諸症状のそれが、果たして本当に症状に値するのか否かが、私にはいつも判断できない。
私が勘違いして、軽度どころかそんな症状や病ではないのに、思い込んでいるだけではないだろうか。
テレビで病気の特集を観て、翌日私も病かもしれないと病院へ駆け込む人々と、同じなのではないだろうか。
食欲がない、というのはもっと、食べ物を見ただけで吐き気がするとか、ごはんつぶひとつも食べられないような様子を指すのではないだろうか。
そういった思いがぐるぐるとして、心療内科の主治医の、
「食欲はどうですか?」
という問いに対し、ふつうです、と答える。
不眠症というのは、眠ろうとしてもどうやっても眠れない人のことを指す言葉であり、数時間で目が覚めるとか、眠りには落ちられないが目を閉じて側から見れば寝ているように振る舞えるうちは、違うんじゃないだろうか。
その意思と決意が実際に証明出来もしていないのに死にたいと訴えるのは、希死念慮には値しない類いの甘えなのではないだろうか。
私は、本当につらいのだろうか。
本当に抑うつの症状で、本当に病なのだろうか。
わからない。
先生に聞くのはこわい。
ただの妄言にまみれた人間だと知れるのではないだろうか。
うまく言葉がでてこない。
こんなときにも、いい人間を装おうとしている自分がいる。
大丈夫です、と微笑んで診察を終える。
私は、なにをしているんだろう。


バンドリハの日程調整に、いまちょっと限界ですライブにはきちんと出ますすみませんと泣きながら返信したが、私の見間違えで、今月ではなく来月の話だった。
買い物に出て夕方帰ってきたら、いつも危ないから在宅時にしか焚かないお香の火をつけたまま出ていたと気付いた。
キッチンのシンクには、昼間に飲もうと入れた紅茶が蒸らしたまま、ひどく濃い色で冷めていた。
自宅から高円寺のスーパーへの行き帰りで、3回泣いた。
誤ったり取りこぼしたりしてから初めて、"自分は今、余裕がない状態なのだ"ときちんと認めるに至る。


朝起きて夜眠り、3食食べ、お風呂に浸かって、適度な運動。
規則正しい生活をしましょう。
一日一度は、コンビニへ行くのでもいいので外出しましょう。
去年初めて心療内科に掛かった際、戴いた紙に明記されていた注意事項を反芻する。
大丈夫。
一歩ずつ。
とにかく時間が掛かる。
焦ると、回復は倍掛かる。
一回やっているから、大丈夫。
衝動が来たときは、余所見をする。
間に受けて、良からぬ思考に拍車を掛けないこと。
大丈夫。
深呼吸。
大丈夫。
今しばらくは、自分のことだけ考えていい。

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