企画をやるということ。〜出演順とは〜
タイムテーブルと告知画像が完成したことで、脳の不安要素が7割方無くなった。
ふー。
私は企画が大好きだ。
高校生の頃は軽音部の文化祭のステージの割り振りをしたり、生徒会での模擬店の食材仕入れを買って出たり。
大学の学園祭ではステージ部に立候補して、企画書やらステージ業者の手配、ゲストアーティストのオファーまでやったり。
なにかを計画したり、それに沿って運営したりするのが好きらしい。
大学時代、軽音部に当たる重音部というサークルで、校内のスペースを借りてライブを企画していた。
先輩たちがDJ畑の人達ばかりでライブに意欲的でなかった為、後輩達と完全自作のライブをやる事にしたのだ。
七夕ライブと称し、枕木を並べてインパクトドライバーで固定してステージを作り、裏の山からぶった斬ってきた笹を飾り付けしたり。
本当にやりたい放題だった。
倉庫から2メートルの枕木を担いで運ぶのはすごく大変だったけれど、なんだかすっごく楽しかった。
今思うと、自分のライブイベント企画はこの頃の名残りなんだと思う。
新宿JAMのスタジオを借りてのスタジオライブが一番好きだった。
ライブハウスを借りてのイベントというのは、お金もそれなりに掛かるし、音響さん受付のスタッフさんとの打ち合わせなど、なんやかんや大変。
その点スタジオライブは、そもそもの借り賃が低い上に、受付スタッフさんに予約リストを出すくらいなので運営するにもまだ気が楽。
正直お客さんがゼロでも、演者でお酒を呑んでわいわい出来ればいいやと思っていた。
でも面白いことに、楽しい人たちと楽しいことをやっていると、自然とお客さんや仲間が増えていく。
あの内輪感が、すごく好きだった。
今でも、企画、ブッキングに関わらず、ライブを演る時はそういう心持ち。
お客さんはどうでもいい、とかではなくて、まずは自分が、その場に居合わせた演者さんが、楽しんで、感動できるような空間を作りたい。
そう思って、ライブに臨んでいます。
たまたまライブハウスという場所だっただけで、私は、自分が居たい、帰ってきたいと思う環境に近付けているだけかもしれない。
タイムテーブルを作る上で一番悩むのが、出演順。
私自身は、トップバッター大好き、幕間のサブステージなんて大好物な人間で、出順へのこだわりが無いどころか、前座的ポジションが嬉しいと思っている人間。
お酒呑んで、他の演者さんのライブもゆっくり観れるからね。
でも、やっぱり世間一般的には、遅い時間の方が好ましいとされている。
単純に、遅い時間の方がお仕事などがあるお客さんも来やすいというのもあるし、トリという言葉があるように、最後の演者さんはどこか大物や特別という意味を含んで見える。
「早い出演時間になっちゃうけど、嫌だったらどうしよう。」
と、タイムテーブルを組みながら毎回毎回悶々とする。
生誕トップバッターを快くつとめてくれるケンカオイルのような演者さんは、本っ当にありがたい。
そして彼らは、最高に盛り上げてくれる。
私的には、トリなんかよりトップバッターの方が重要と思っている。
自分は前座をやるとき、
「バンドメインのイベントの前座、私の弾き語りのパフォーマンスで、この後のハードルを上げる事ができるだろうか。」
と、かなり燃える。
そう、ライブとはそういうものだ。
年功序列ではなく、その出順にはその出順にしかない役割が、必ずある。
その役割を超えてくる演者さんがいると、イベント全体の熱量が、何倍にも跳ね上がる。
そういうウェーブみたいな波を体感すると、ものすごく興奮するし、快感を覚える。
それは何事にも変え難い、お金じゃ買えない素敵なものだ。
そういう空間に関わっていたいし、自分で作り出すことができたらいいなと思う。
9月3日も、すごく楽しみ。
今夜はリハスタジオ。
メンバー一同ご心配をお掛け致しました。
無事体調もよくなり、久々のリハ。
ずっとお酒を呑んでいなくて、今ならMISIAも唄えそうなほどクリーンな喉なのだが、今日のリハでどのくらい潰れるでしょうか。
その前に、体力もつのかな。
無理せず、精一杯がんばってきます。
湿度が高い上に暑いので、皆様も水分補給忘れずに。
0コメント