2021.5.4.新宿ワイルドサイドトーキョー クロメ企画『不倶戴天』

昨日はダムダム団でクロメ企画。
ありがとうございでした。
べろんべろんに泥酔して帰宅、買ってきたファミマの冷凍台湾まぜそばをたいらげてこたつで日記を打っている最中に爆睡。
あらまあ。
入りも早かったし、夜は泥酔していたからな。
そんな日も、ありんす。
口から黒霧島のにおいがする気がする。
芋焼酎、つよい。

*セットリスト*
MC〜東京の怖い系のバンドにクロメというのが居りますが
1.仕合せ山
2.グラインダー
3.抗いて、狩猟へ
MC〜クロメはもはやこどもの日
4.ヘビイダメージ
5.地獄ディスコ
6.真実

天井が高いので音の広がりが良く、唄うのに少し苦労するハコ、ワイルドサイド。
なんとか唄い切った。
ライブ後久々に喉がちょい枯れしていた。
やはり自分の声の音をもっと返してもらった方が良いのだろうか。
あんまり大きく返してもらうと、今度は自分の声が聞こえ過ぎて口先で唄ってしまう感覚になるし、聞こえないと無駄に張り上げ過ぎて枯れたりブレが目立ってしまう。
唄うので唯一、むずかしいところ。
ボーカルはマイクが楽器みたいなところがあるので、上手にできるように精進してゆく所存。
しかしながら前回のライブで感じたステージングの手応えを今回も引き出せたので、良かったのではないだろうか。
複数の方から、唄い方が変わった、ソロの時に近くなったと言って戴けて、おおーやはり心持ちひとつでも伝わるんだなと嬉しくなった。
ラストの『真実』はリハで演った時もそうだったが完全にゾーンに入れた実感があった。
ソロで、完全にいっちゃってる時の、あれ。
私のライブは降霊術みたいな所がすごくあって、降りてきたら超イイ。
自分を自分に乗っ取られたら、最強に勝ち。
そういう時の具体的な症状として、身体のどこかが痙攣する。
『真実』は自分で作詞したのも手伝って、自己暗示の質が高く、キマりやすいのかもしれない。
表情筋が表現という意識を失くし、細胞が情念を根源として勝手に溢れ出ていく感じ。
そうせざるを得ない流れに身を投じた時、自ずと引き摺り出されるものが表現の真髄と思う。
演者として、この瞬間を味わう以上の恍惚は無い。
それ以外全部どうでもいい。
最高でした。
そんなわけでクロメ企画。
久々、新宿ワイルドサイドトーキョーへ。
出演は1年振り。
ワイサイは大体年1くらいで出演している。
特に意図はなく。
20時閉店ということで、時間を繰り上げての開催。
我々は13時からリハなので、12時半入り。
早し。
到着するとクロメがリハをしていた。
今回は我がダムダム団のじみちゃんがヘルプでギターを担当。
とても良い感じである。
クロメの曲を弾くなんて、難易度めちゃくちゃ高いのに。
この短期間で弾きこなすに至るとは、さすがじみちゃん。
練習の鬼。
彼女の才はその手で勝ち取ったものなのだなと改めて思う。
超格好良い。
鈴木さんが書いたセットリストをPAさんに渡すべく授かる。
照明の指定が、ギャンギャンて。
地獄ディスコに至っては、地獄とディスコ。
そのままである。
あといつも字がちょっと汚くて読みづらい。
滑舌が悪くてMCでなに言ってるのかわからない現象を引き起こす鈴木さんらしい筆跡。
伝える気があるのかないのかわからない。
是非ともそのスタイルを守り通して欲しい。
リハは特に問題無く終了。
途中ジンさんの音が途切れたが、シールドを抜き差ししたらなおった。
よかったよかった。
昨日はこちらを持って行った。
朝気まぐれで焼いたパウンドケーキ。
オーブンから出したらもっこりし過ぎてて笑った。
鈴木さんが、
「ちょっと卑猥な感じだ!」
と興奮気味に言ってきたけどどこのナニを想像したのかは謎。
人のパウンドケーキを猥褻物扱いしないで戴きたい。
楽屋で果物ナイフを使ってカットしていたら、あやちゃんがすごい!と写真に収めていた。
楽屋のおやつコーナーにそっと追加。
ジンさんが長丁場だからと昆布おむすびとザーサイを持ってきてくれた。
ありがてえ。
みんなでリハを見ながらおむすびタイム。
クロメのあやちゃんが爆笑して再び写真に収めていた。
こいつらいっつもなんか食ってるな。
握り飯からスイーツまで、食べ物の事なら、ダムダム団。
そんなこんなで始まりました、クロメ企画『不倶戴天』。
1組目、Ghetto。
鳩さん、乖離。さん、川サキ姐さんというパないメンバー。
それぞれがもうそれぞれしか勝たんので強くないわけがない。
Ghettoがトップだなんて、どうなっちゃうのよという気持ちで観ていた。
ひたすらにカッコいい。
鈴木さんがリハを見て、
「リハで既にあんな全力で大丈夫なのかな〜、えー、大丈夫かなあ〜」
とソワソワしていた。
あんたメンバーちゃうやん。
全力で2ステージは叩けない己の性質を重ねたのだと思われる。
鈴木さんじゃないから大丈夫ですよと言ったら、そうだな、いやしかしだなとぶつぶつ言いながら去って行った。
クロメ渾身の企画ということで、全体的にベーシストがググっとくるのと、唄の力がすごいメンツだったと感じた。
まあとにかくつよい。
強者しかいない。
2組目は我々。
クロメの"絶対に許さない!"を鳩さんが引用していたのでMCで使えなくなった鈴木さん。
"死にたくねえなら黙れ豚!"を起用。
大阪勢もいたおかげなのか、鈴木さんのMCが珍しく盛り上がる。
本人はMCもだんだんと進化してきていると言っていたが、私が女子高生の時に客として聞いた、
「秋といえばぁー!運動会ぃぃ!」
という語りから特にレベルアップしているとは思えない。
化石みたいな人間だな。

3組目、Axeguillotinedrivers。
クロメと台風の日に初めて対バンしたという。
帰れなくなるなどの理由から帰っていくバンドマンがいる中残った演者同士だったというエピソードを聞いて、クロメらしいなと思った。
そういう部分は、音楽と関係ないようでいてすごく大切。
音に表れるし。
結局のところ、人なのだ。
鈴木さんが名前がこわいつよいとびびっていたが、打ち上げでたくさん話して下さり、とてもよい方々だった。
私がクロメを見ている最中バランスを崩し後ろで見ていたドラムさんにぶつかってしまったのだが、満面の笑みで応えて下さった。
優しい。
僕たち今日の中では軽いジャンルなんでと話していたが、めっちゃカッコ良かった。
音楽に国境も分け隔てもないのやな。
メロコアかっこいい。
4組目、バビロンブレイカーズ。
楽し過ぎて、ブレていない写真がない。
ボーカルのアラヤンさんが、事前にTwitterでDMを下さっていた。
そんなにマメな演者さんはあまり居ないのだが、実際お会いして納得がいった。
溢れ出る、人としての魅力がすごい。
前前前世から徳を積んでいらっしゃるのではと思った。
ライブも圧倒的で、会場全部持っていかれていた。
こんなにカッコ良いバンドがまだ居たのかと感動したし、ハピネスがフルになった。
東京にいたら毎回ライブ行っちゃいますよ!と興奮気味に話したら、いつもガラガラやで、と笑って言ってらした。
また会いたいし対バンしたいと思ったし、絶対そうする。
自分が本当にカッコ良いと思うバンドと共演できて、その上良かったよと声を掛けて貰えるところまでこれたのだなと思うと、今までの全てに感謝せずにはいられない。
ダムダム団で大阪ツアー行きたいなあ。
大阪、美味しいものたくさんあるし。
目指せ、みんなで食い倒れツアー。
5組目はノラ一味。
リハ後楽屋で、
「じゅんじゅんさん俺弾き語りで対バンした事あるんすよー。」
とギターのつかさんに声を掛けられて度肝を抜かれた。
聞いてみたら、2018年十三クラブウォーターでザジさんと面黒楼ちゃん企画に出た時だった。
なんとまあ。
あの時の。
まさかお互いバンドで再会する事になるとは。
人生はなにが起こるかわからんのだな。
ノラ一味が始まった時楽屋にいたのだが、本番始まってる?照明どうした?とじみちゃんがステージの映されたテレビを観て言うので覗いたら、ライト全開だった。
どういうことだとバタバタフロアへ。
頭から最後まで、全灯でのライブ。
こんなバンド、初めて観たわ。
東京を潰しにきた感がビンビンした。
クロメのいつもなにかを潰しにかかってくる姿勢と近いものを感じた。
顔合わせの時、音楽で潰し合いましょうとあやちゃんが言っていたが、まさに音楽による武闘会。
ライブが終わった時に、ベースアンプ前のスタンドにコリラックマの小さいぬいぐるみが置かれているのに気付いた。
きゃー、コリラックマ 。
音楽性に1ミリも掠っていないコリラックマがステージに。
ベースさんが可愛いキャラ好きだそう。
私が首から下げている鍵のストラップがコリラックマなのだが即座に気付いてツッコミをいれてくれて、楽屋で盛り上がった。
可愛いもの好きは、みんな良い人。
そして大トリ、クロメ。
あやちゃんは着物で登場。
姐御だ。
あや姐さんだ。
そしてヘルプギター、じみちゃん。
自分のバンドのメンバーが他で演奏する姿はなかなか見られないので、我が事のようにドキドキだった。
ライブはめちゃくちゃ良かった。
ここまでの流れが全てクロメに帰還した。
静から動を通り越して怒へ。
カッコ良い。
圧倒的だわ。
「時間押してるからアンコールはなし。」
と言い放つあやちゃん。
ぎっちゃんのドラムは繊細だという話になった。
そうなんだよな、パワー系かと思いきや、情緒がすごいのよな。
じみちゃんが、
「ダムダム団とクロメを同じ日にやって思ったけど、使ってる脳が違う。」
的な事を言っていたが、ライブを見ていてすごく思った。
曲が違うのは勿論なんだけど、そうじゃなくて、回路とか向きとか、なんていうか違うんだよな。
人の出してる電磁波同士が反応し合って、自然と姿勢がそこに収まる形になったりもするし。
じみちゃんのスゴ腕具合を存分に堪能できたし、サポートで完全体クロメを観れて最高だった。

あやちゃんが上げてくれた集合写真。
よい。
私がクロメと初めて出会ったのは、オールナイトのイベントだった。
私はサブステージで弾き語りだったが、例によって大泥酔で記憶がほとんど無い。
演奏の途中突然アコギを床に置き、ハンドマイクで即興で唄い大号泣しながら床をバンバン叩くという奇行振り。
だったらしい。
ライブ中録音していたボイスメモを聴いたら、私の声で聴いたことのない唄が録音されていた。
昔はそんな事が日常茶飯事であった。
どんなシンガーソングライターだよ。
唄った後顔面べちゃべちゃの私に、あやちゃんがガバッと肩を組んで話し掛けてくれたのを覚えている。
その後箱前で一悶着あり、警察沙汰を起こした私。
若さって怖い。
騒ぎを遠巻きに見たドラムのぎっちゃんは、
「じゅんじゅん、ヤベェ。」
と思ったそうである。
そんな鮮烈過ぎる出会いも、今日の為にあったのかと思えばエモーショナル。
昨日ぎっちゃんに、
「じゅんじゅんは、出会った時からずっとスゲー。」
と言われた。
ただのヤベェ奴で終わらなくて良かったね。
こんなとんでも大泥酔なのに、仲良くしてくれてありがとう。
クロメは大事なともだちや。
帰りはべろんべろんおばけ。
鈴木さんジンさんと新宿御苑の駅前で少し呑もうと酒を買ってきたところ、ワイサイにダムダムパーカーを忘れてきている連絡が入る。
待っててください!と言って、身一つで走ってワイサイへ。
無事パーカーを回収し、これから岐阜へ向かう大阪勢に挨拶をして再び酒の根城へ。
戻ったら知らないおじさん2人がジンさんに絡んできているところだった。
座っている鈴木さんにあれ誰ですか?と聞くと、知らない人だという。
声を荒げる、ちょいワルおやじズ。
ひたすら下手に出て牽制するジンさん。
見兼ねた私がなんなんですか?と割って入ろうとしたが、
「女はすっこんでろ!」
という令和らしからぬ罵声を浴びせられ、ジンさんにここは俺が相手するからと下がるよう言われた。
不服ながら仕方なく鈴木さんの横に座って、ペヤングを啜りながらビールを呑む。
そんな私を見て、
「ペヤング喰ってるぅ!」
と爆笑する鈴木。
だっておなか減ったんだもん。
ちょいワルおやじズの駄々絡みがヒートアップしてさすがに粘着し過ぎだろと癪に触り始め、鈴木さんがマジギレ返したあたりでポリス集団が登場。
誰かが通報してくれた模様。
とりあえずここから移動して下さいと言われ、渋々酒とつまみを手に立ち上がる。
これぞ正しく、不倶戴天。
結局、手は出されていなかったので電話番号を伝えただけで解放された。
なんだか散々でしたねと帰路に着く。
高円寺駅を降りて帰る途中、ヤンキー座りをしたキャッチらしきあんちゃん2人が私を見て
「こえー。お勤めかな。」
とにやにやしながら言ってきた。
プライベート用のデカいサングラスをしていたせいだろうか。
あんちゃんの1人に近付いてゆき、ポケットに入っていた缶ビールを差し出して、いる?と聞くと、
「いりません!俺アサヒしか呑めないんで!」
と断られてあっそうと踵を返したが、ふと気付いて、
「これもアサヒが出してるビールやぞ!?」
ともう一度念を押したが、いりません!と声高に言われた。
残念。
お仕事お疲れさまと言い残して帰った。
陰口はそれだけでなんだか人を不快にさせるが、それは多分、秘密めいた雰囲気のせいがあると思う。
だから私は今回みたく、陰口を表に引き摺り出して面白おかしくしてしまう事をよくする。
キャッチのお兄さんて声掛ける仕事だけど、逆に声掛けられるとテンパりだすから、本当面白い。
馬鹿にしているのではなくて、そういう素の部分がポロッと出てしまう瞬間が、人間らしくて好きなんである。

冒頭に書いたが、ファミマではなびの台湾まぜそばが売っていたので買ってきてシメ。
うまい。
東新宿の店舗に何度か行っているが、ここのまぜそばは本当に美味しい。
マーベラス。
良き夜であった。
ダムダム団、次回のライブは三軒茶屋ヘブンスドアでNA/DA企画。
いっしょうけんめいがんばります。

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