なくなるということの捉え方〜2度目の製パンと鶏レバー赤ワイン煮〜

2日間無善寺へ遊びに行って疲れてしまったので、昨日はゆっくり休む日にした。
連日呑んだのもかなり久しぶりだったし。

お昼過ぎ、空腹に耐え兼ねて軽食。
アボカド卵ペーストと塩揉み白菜と食パン。
初めて焼いた食パンはもそっと感があってむむむとなっていたのだが、トーストすると格段に美味しくなる事がわかった。
塗って焼いたらカレーパンも抜群に合っていて、みんなも美味しいと言ってくれたし。
やったね。

前日呑んだ酒量から、アルコールが体内から完全になくなる処理時間を割り出してみると、40時間以上になった。
ヒエェ。
肝臓の処理能力などで個人差があるのであくまで目安だが、結構なお時間である。
一定量呑んだら処理し切れない分は素通りして排出されてさようなら、とかそういう都合の良いものではないので、呑んだら呑んだ分だけ、処理する量も時間も増えていく。
今までの私の多量飲酒は、
「もう自分こなし切れないっすムリっす」
と半泣き状態の肝臓に、
「うっせーだまって処理しろやボケカスこのハゲ!!」
と仕事を追加し続けていたようなものだったのだな。
ガッチガチのブラック企業じゃん。
そりゃ酒が抜け切るまで3日もかかるわけですよね。
これからはきちんと労っていこうと思いました。



食後にインスタントコーヒーを入れたら、丁度最後の一杯だった。
空になった瓶に蓋をして、予め買っておいた新しいコーヒーを棚から出す。
物心ついた頃から、なるべく節約して長持ちさせねばという気持ちが強く、どんなものでも通常より少ない量で作る癖がある。
調味料は勿論、糊付けに使う糊などの類も、なるべくなくならないように薄く伸ばしたりして使う。
シャンプーやリンスも、最後は水で薄めて使う。
特にコーヒーは、牛乳を入れてしまえばそこまで気にならないので、いつも薄めの仕上がり。
でもここ1年くらい、適量で淹れるようになった。
やっぱり、香りも味も違う。
適した量でコーヒーを淹れるという当たり前の行為なのだけれど、私にはそれが出来なかった。
一杯で訪れるはずの最後を、2回、3回に増やして、なるべくおしまいがこないようにしていた。
強い意志をもってするような事じゃないから、そんなに気にする事でもないのかもしれない。
でも、無意識的な行為だからこそ、自身の深層心理が滲み出てくるものだと私は思っている。
喋り方や文章の成り立ちや言葉遣いや所作然り、そういう所にこそ、その人の本当の個の性がある。
そういう意味で、人は見かけによると思ってもいる。

私の行動や感覚を思い返してみると、なくなること、減っていくことへの不安が大きかったように思う。
底を尽きてしまって、また新しく買い足す際には、手元のお金がなくなる、減っていく。
コーヒーもお金も、自分が手にしているものが減ってしまうのが嫌だったのかな。
薄めのコーヒーは嫌じゃなかったけど、好物でもなかった。
なるべくお金が減らないように安いものを買ってきた。
でもたまに美味しくなかったりもした。
不安を埋める為に自ら選んだ行動ひとつひとつの結果は、その実、不満という不安の素になるものだったのかもしれない。
いつだってなくなることがこわくて手を伸ばした。
手元にあればなんでもよかったのか。
手中のそれが一体何であるのかを見つめる余裕さえ無かったということか。
ただ目の前にあるそれをきちんと見据えて、満ち足りるという気持ちひとつあれば、怖がることもないというのに。
そんな簡単な事もわからずに、今の今まで生きてきた。
新しいコーヒーの封を指で破って開けると、とてもいい香りがした。
私の買っているインスタントコーヒーは、最初の瓶の紙の封がとても開け辛い。
私は几帳面な性格なので、紙屑が落ちないように、剥がし残しがないように、そっと爪と指先を使って開けていく。
そんな作業の最中も、コーヒーのいい香りがしていた。
なんというか、嬉しかった。
わくわくした。
今まではそんなこと思わなかったのに。
そういえば、さっきコーヒーカップに入れた最後の粉末が、ほんのすこし少なかった。
新しく開けたコーヒーの瓶をゆすって少し足してからお湯を注ぐ。
なにかを使い終えるという事は、なくしてしまうばかりではなく、新しいなにかとの出会いと始まりでもあったのだな。
最後と最初の粉末で淹れたコーヒーは、とても美味しかった。

頭ではわかっているつもりでも、本当に腹の中に落とし込めるか、本当の意味に気付く事が出来るかはまた別である。
今までの常識が覆る。
何度となくそういう瞬間が訪れて、その都度、己の認識を改定しながら生きていく。
私はその瞬間、とても恥ずかしくて、同時にほっとしてもいる。
自分の考えや在り方に対して、はっとする事が無くなってしまったら、それこそ恐ろしい事だと思う。
たくさんの気付きは、自分以外の誰かを理解するための糧にもなると思っているから、きちんとびっくりして、きちんと恥じて改めていきたい。

ホームベーカリー第二弾焼いてみました。
高級食パンっぽくできると人気のレシピをお借りしたら、びっくりするほど綺麗に焼けた。
味はデニッシュ生地風で、甘みがありふんわりしていて美味しい。
うおおおおお。
こんな生活を夢に見ていたんですよ私は。
夢手にいれちゃった、31歳の冬。
60歳になる頃にはめちゃくちゃ美味しいパンが焼けているであろうことうけあい。
楽しみである。
今回のレシピはこちら。
献血を控えていた為、今更ながら鶏レバーを買ってきた。
100g29円の爆安価格。
ユータカラヤ、いつもありがとう。
そしてそしていつも通り、鶏レバーの赤ワイン煮を作りました。
これは本当に美味しいレシピです。
レバーの臭みは苦手じゃないし全然大丈夫なのだけれど、下処理しっかりした方が味の入り具合が良いような気がします。
アクを取った方が味が締まるのと似ているかも。
ゴム手袋を使って下処理したら超楽チンだった。
こちらはNHKのきょうの料理でやっていたレシピ。
煮汁が鬼美味いので、味玉の漬け汁にしたり、炒飯の調味に使ったりすると最高。
私はだいたいそのまま啜り飲んでしまう。
文字にすると妖怪みたいだな。
トーストしたパンを浸して食べてもバリ美味です。
私にオススメレシピを聞いた人には、絶対一度は熱弁しているはず。
レシピのURLがうまく貼れないので、知りたい方がいたらいつでも聞いてください。
私の大好きなだしたっぷりごはん納豆が59円で売っていたので買ってきた。
普段はくめ納豆を好んで食べている、コクのある味+しっかり豆派。
おかめ納豆は、やわらかすぎちゃっていまいちピンと来ない。
そんな私にドストライクな、だしたっぷりごはん納豆。
めっちゃ美味しいんです。
いつも味の素か砂糖を混ぜて食べるのだけど、このだしたっぷり納豆は入れなくてもだしの甘みがあってとても美味しい。
前に買っていた八百屋さんに置かなくなってしまって凹んでいたのだが、まさかの再会。
しかもめっちゃ安い。
見かけた方は是非試して戴きたい。
やったことないけど、マグロ納豆とかもすごく合うと思う。
最近食べてないな、マグロ納豆。
1月の自炊食費1万円チャレンジは、見事大成功でした。
8670円也。
すごーい。
さすがわたくし。
よくがんばりました。
栄養バランスも考えて、1月とはまた違う食材買ってみようかな。
冷凍庫の中身も使い切りつつ。
今月も、楽しく美味しく節約ライフ。

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