銀歯とれた。〜嘘と体裁〜
先日、右上いちばん奥の歯の銀歯が取れた。
デンタルフロスでお掃除していて、妙な引っ掛かりを感じたと思ったらカポっと外れた。
あらま。
以前通っていた歯医者さんは院長先生ひとりでやっていて、予約が先まで埋まってしまっている事が多かったので違う歯医者さんを予約してみた。
結果、予約したのを忘れてしまった。
夕方おうちで気付き、あわててお電話。
急用が入ってしまってと言おうか悩んだが、朝イチの予約から夕方まで連絡出来ない急用ってなんだよ危篤かよと思って、忘れていましたすみませんと正直に伝えた。
こういうとき、オブラートに包むのと嘘付きの正しい処理が出来なくて困る。
大抵大人振って取り繕って、バレもしないしバレたとして大した問題でもないのに何年も忘れられず、あの時嘘ついちゃった歯医者さんだ泥棒の始まりだ等と引きずって勝手にバツが悪くなる。
向こうも納得のいく回答を提示したら丸く収まるのではと思って口に出しても、自分の中には澱が溜まってしまう。
人間関係でもそういう事がある。
昔は、仲良くなった人との連絡を突然絶ったり、特に喧嘩した訳でもないのに一方的に絶縁したり、そんなのがしょっちゅうだった。
ただただ勝手に、バツが悪かった。
自分に嘘が吐けない性格だから、社交辞令とかそういうの一切辞めようと思っている。
多分、幼少期から続く顔色窺う癖のせい。
常にギスギスしていた家族の空気が爆発してしまわないように、がんばっておどけてみたり、橋渡ししたり、そういうのがもう染み付いてしまっている。
それ以上に、自分の所作や言葉により次の場面が揺らぐのが恐怖なので、とにかくその場その人に求められている状態に立ち回ろうとする。
嫌だなと思っても言い出せなかったり、傷付いてるのに笑って済ませるのも、そのせい。
だけど最近やっと、私が怒ったり笑わなかったりする事で世界が終わったりしないんだなってわかった。
寧ろ嫌なのにニコニコしていることで、どんどんどんどん自分の首を締め上げさせてた。
周りの人達にも、自分自身にも。
私も、悲しいときは泣いていいし、なにそれと思ったら、ムッとしていいんだよね。
もうみんなの辻褄や都合を通してまわるのは、疲れちゃいました。
少し前から、そういうリハビリ中。
昔共演者の弾き語りの人が、ライブ中にステージに唾を吐いて、ステージからいなくなったと思ったらちぎったトイレットペーパーを持ってきて拭いて、それを私に投げつけてきた事があった。
お客さんが少ないのと、自分のライブを熱心に観てもらえていない事に腹が立ってやったらしい。
私はガラガラの客席の一番前で彼の演奏を聴いていたのだが、何が起きたのか正直さっぱりわからなかった。
ただ、ステージにいる彼と、後ろで見ていた他の共演者さん、箱のスタッフさん含む不穏な空気を全身で感知した。
即座に、
「あーあー!ゴミはちゃんと捨てないとね!トイレに流しちゃおうね!」
と大きな声で言ってすぐ横の女子トイレに流してきて、捨ててきたからね!と演奏を続けるよう促した。
若干のピリついた空気は残りつつも、大きなトラブルにならずイベントは終了。
私の幼少期からの極意、"笑って茶化して拍子抜け作戦"が成功した事例である。
それと同時に、本能的に場を鎮めようと立ち振る舞ってしまう私の癖が如実に表れた事件であった。
私だって、唾を拭ったトイレットペーパーを投げつけられて悲しかったし、カッコつけではなくただの悪態でステージに唾を吐くなんて、侮辱にも程がありすぎて怒り心頭だった。
しかも"おれの唄を聴け"という身勝手な理由で。
あの時私の取った行動は、彼にとってある意味での妨げになったのかもしれない。
あの場で各方面から糾弾されて考えを改める機会を奪ってしまったのかもしれない。
その後、彼はSNSで大炎上した。
理由は要約すればあの時と同じく、"おれの唄を聴け"というものだった。
自分のした事に対して悔いはない。
人間万事塞翁が馬。
行いの良し悪しは変わっていくのが世の常だが、自分が生き辛くなるであろう蘇生術は切り棄てていきたいなと思う。
新しく買ったネスカフェのココア。
バンホーテンが一番美味しいのは100も承知だが、高級なのと作るのに手間が掛かるので安さ重視で購入。
前回飲んでいた森永のミルクココアと甘さが若干違う。
シックなパッケージだけどしっかり甘くて美味しい。
左のはヨーグルトに牛乳とはちみつを混ぜたデザート。
ヨーグルト3牛乳7くらいで割ってよく混ぜると、ラッシー風ドリンクになって美味しいのでおすすめです。
歯医者さんは予約取り直して行ってきた。
クロメのぎっちゃんが、
「医者が嫌いなんじゃなくて通うのが無理だから歯医者行ってない」
って言っていたけど、わかりみが深い。
取れた銀歯を持参したが、下の歯が虫歯になっているとの事で削った。
最近は虫歯削る程度で麻酔するのね。
私が小さい時は、そのままガンガン削ってたのに。
右の一番奥の歯ということで、ほっぺたをかなりぐいっと引っ張られた。
思ったより根深い虫歯だったそうで、治療も結構時間が掛かった。
途中、顎がカクンと外れてしまう顎関節症なのを思い出して、すごい辛かった。
なんで言わなかったんだ、治療前の自分。
ギターウルフのライブで叫んだ拍子に外れ、拳で殴って治して以来、長時間開けていると外れてしまう仕様なのだ。
今回は外れずに済みました。
よかったよかった。
他にも小さい虫歯が見つかったので、しばらく通って治す事に。
歯と歯茎の間のブラッシングにハマっていた結果、奥歯の真上がやられていた。
溝になってる真ん中のところが黒くなってた。
ひえっ。
皆様も虫歯にはお気を付けて。
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