ホームベーカリー欲しい。

お料理が大好きな私。
調理を始めたきっかけは、お菓子作りだったと思う。
生地を混ぜるのがすごく好きだった。
決められた分量を、決められた順に入れて、なめらかにしていく。
油絵を描いている時、ペインティングナイフで絵の具を混ぜるあの感じにとても似ている。
さっきまで砂糖と小麦粉、ショートニングやバニラエッセンス一滴だったのが、焼いたら美味しいクッキーになる。
私にとってボウルいっぱいの生地を混ぜるのはペンキ職人になったような気分で、粉からクッキーを作れるお菓子作りは魔法のようであった。

小学生の頃のバレンタインには、毎回手作りチョコを作ってみんなにあげていた。
料理をこまめにする母親のおかげもあったと思う。
手作りチョコと言っても、市販の板チョコレートを湯煎で溶かして型に入れて冷やすくらいなのだが。
湯煎とは、溶かしたい食材を入れたボウルなどをそのままお湯に浸す方法である。
火だと焦げてしまうし、直接お湯に入れるわけにもいかないチョコやバターを溶かすのに用いる。
板チョコに直接熱湯を注いで溶かして、
「薄いんだけど!」
と言う姉を見て、こういう人がいわゆる料理ができない人なんだろうなと思った。
猪突猛進というか、何というか。
実家には備え付けのしっかりとしたオーブンレンジがあったので、よくクッキーを焼いてはクラスメイトに配っていた。
まだ幼くて等価交換の常識が無い世界だったので、
「私も欲しい!」
「次は私!!」
と言われるがままにお菓子を配った。
ミシンで可愛い小物入れを作った時も、マフラーを編んだ時も、イラストを描いた時も、その都度欲しいという人が押し寄せた。
私の勉強机には、頼まれた順に渡すべき子の名前が書いてあった。
ミサンガを編んでいた時が一番ひどかった。
編んでも編んでも終わらなかった。
それでも頼まれたら断れない性格のため、ひたすら作り続ける。
裏切るわけにもいかないし、嫌われるのも怖いし。
あの頃献上した品々をメルカリ換算したら、結構いいお小遣いになるのではないだろうか。
NOと言えない性格は、昔から変わらない。
心の底からお人好しである。


話は戻って、レシピ本などを見ながら色々な焼き菓子を作り始めた私。
大好物だった母のえびグラタンを一緒に作ったりもしたが、もっぱらお菓子作りが好きだった。
しかしある日突然、オーブンが壊れてしまった。
電子レンジ機能は存命だったのだが、オーブンだけがつかなくなってしまった。
なんということだ。
修理に出すほど使うものでもないと思ったのか、我が家のオーブンはその日から使えなくなってしまった。
私のお菓子作り欲をどうしてくれるんだと悩み、半ば仕方なくご飯作りをしてみることにした。
最初は煮物だったと思う。
じっくりじっくり作るのが好きだったのかもしれない。
お菓子をオーブンに入れた時と出した時の差異と、じゃがいもと煮汁を鍋に入れて蓋をして出来上がって開けた時の差異が、少し似ているからかもしれない。
私は魔法を使う様に、いくつかの食材をお菓子やお料理に変貌させるのが好きだったのだと思う。
だから目の前でスッと出来上がってしまう目玉焼きよりも、煮物やグラタンなどが好きだった。
わかっていても、わあすごい、と驚いてしまうし、美味しいし、それが大好きだ。


そんな経緯で、日々お料理をするようになった。
パーフェクトでなくても、レシピを見れば大抵のものは作れる。
そんな私がよく失敗するのが、パンである。
パンは発酵させる出順があり、これがうまくいっていないと、膨らまない。
しかも季節や気温によって左右される。
そんなに沢山作っていないせいもあるが、毎回イマイチでモチベーションも上がらないのが現状。
期待して打ち込んでド派手に凹むのも嫌だし。
熱しすぎず冷めすぎず、お料理とはなるべく長くお付き合いしたいのだ。
それでも食べたい、自家製焼き立てパン。
そんなあなたに、ホームベーカリー。
ネットで調べていたけど、サイズ感知りたいし実際売り場で見てみることに。
こちらが今一番気になっている、シロカのホームベーカリー。
比較的安価で、口コミも上々。
やはりおすすめ第一位か。
パンだけでなくもちやジャムまで作れてしまうというのがポイント。
つきたてもち、食べたい。
最近のホームベーカリーは多彩なようです。
実家にあったやつはパン焼き機能だけだった。
20年近く前の話だから、そりゃそうか。
焼き立てパンは本当に美味しいのです。
パンを焼く一回あたりの電力は6円らしい。
強力粉等の食材費を考えても、安い。
銭湯行くのと家でお湯貯めて入るのくらい違う。
調べれば調べるほど欲しくなる、それがホームベーカリー。
今月の節約次第ですな。
目標があるとがんばれるね。
買った暁には、パンをつまみに呑むフェアしよう。
昔から気になっているフライヤーも売っていた。
お一人様電気フライヤー。
バーテン時代、常連さんのご夫婦に勧められてから気になっている逸品。
「じゅんちゃん!キッチンへ行かずに串揚げ呑み、最高なのよ!」
と教えて下さった。
最高ですね。
わかりみが深い。
しかも極安。
悩ましいところである。
こちらは来月の節約次第かな。
こんなことしていると我が家が電気調理器だらけになってしまう。
お料理天国かな。

帰ってきてパン欲が冷めやらなかったので、ホットケーキを焼いた。
買うの我慢して、えらい。
家で作ればタダだもんね。
本当に食べたい時には買うけどね。
1枚分の分量測った。
牛乳と卵を先によく混ぜるとおいしくなると聞いたので試してみる。
ふむふむ、いい感じ。
ちょい焦げだけどいい感じに焼けた。
付け合わせに白菜のオーロラソース和え。
ちょっと洋風でホットケーキに寄せてみた。
思いつきでもちもちするかな!?と白玉粉を少々ぶち込んだのが仇となり、随所に塊のままの白玉粉が現れては崩れ口の中の水分を奪っていった。
ちゃんと溶かさなきゃだった。
薄力粉ではなく強力粉を使ってホットケーキを作り、
「なんかすごいかたいんだけど!」
と言っていた姉に比べれば可愛いものだなと思った。
オール強力粉のホットケーキて。
非常食かな。
はちみつをかけて粉っぽさを紛らわしつつ、美味しく戴きました。
次はこの間作った片栗粉レシピで焼こうっと。

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