酒を嗜むとは。

二日酔いである。
明け方、喉が乾いて麦茶を4杯くらい一気飲みした。
ぐへえ。
昨日は冷やした缶ビールを全部呑んでしまった為、最終的に余り物の宝焼酎を麦茶で割って呑んでいた。
これがあかんかったんだろなあ。
やはり焼酎は体質的に向いていないのか。
先日獺祭という、価格も質も日本酒の王様みたいな酒を呑む機会があった。
その他にも質の良い日本酒とワインを戴き、帰りの電車で爆睡。
ちなみに缶ビールも呑みました。
久々に、ヘベレケという感じの酔い方でした。
しかし、次の日になってどうだろう。
二日酔いではあるものの、全然具合が悪くない。
午後には少しの陰りもなく、元気いっぱい。
やっぱり、良い酒は酔いの質も良いのだなあ。
昔から、歳上の方が多い世界に足を踏み入れることが多く、良いお酒を味わう機会も多くあった。
飛び上がるほど美味しいお酒もあったが、懐具合を考えると、私生活ではなかなか手が出ない。
私の酒量では、破産してしまう。
そもそものガブ呑み癖を改善しようとはせず、
「度数の高い酒なら、一杯でベロンベロンになれるし、安く済むしWIN-WINでは。」
という狂った思考回路で泥酔道へ倒錯。
よく呑みに行っていたバーでは、96度という世界一度数の高いスピリタスを用いたカクテルを頼んではカウンターで潰れていた。
友人が頼んでいたイエローマンというカクテルにハマった。
ロンリコ151というラム酒を、グレープフルーツで割ったカクテルで、とても呑み易い。
しかしこのロンリコ151、アルコール度数75%とこれまたヘビーなスピリッツ。
一時期ハマって毎回呑んでいたが、呑む度に大泥酔。
マジで無事に帰宅した事が無い。
友人に介抱して貰ったのち、バーの裏の公園でマーライオンした事件が知れ渡り、
「裏の公園の桜が綺麗に咲くのは、じゅんちゃんが栄養を与えているから。」
という噂を流される始末。
そんな醜態を晒しまくった結果、
「度数が高けりゃいいってもんじゃない。」
と学んだ。
学んだからと言って、実生活に生かせるか否かはまた別の話だが。
東京に出てきてイエローマンが置いてあるバーを観たことがないのだが、調べてみたら横浜発祥のマイナーなカクテルらしい。
ジャック・ターも同じく。
どちらもとても美味しいが、それ故に呑むペースを考えないと危険なお酒。


最近は、無茶な呑み方や潰れ方が格段に減った。
一周まわってなのか、もうやり尽くして飽きたのか。
自分とは切り離せないと思っていた飲酒を、療養の機会に見直せたのも大きなポイントだった。
人間は知らず知らず、固定概念と決め付けで思考や行動を制限してしまう生き物なのだなと改めて思う。
思い込みで息苦しくなったり、逆に通常では有り得ない力を発揮出来たりもする。
人が人である限り、それこそ切り離せないシステムなのだろう。
こだわりがあると、良くも悪くも振り回される。

99・9%は仮説 竹内薫 | 光文社新書 | 光文社

「最近どうも頭が固くなってきたなぁ」 そんなあなたにつける薬は“科学”です。文系理系を問わず、科学のホントの基本を知るだけで、たったそれだけで、あなたの頭はグニャグニャに柔らかくなるかもしれないのです。科学の基本――それは、「世の中ぜんぶ仮説にすぎない」ということです。思いこみ、常識、前例、先入観、固定観念……そういったものにしばられて身動きがとれなくなっている人っていますよね? 「なんでこんな簡単な話が通じないんだ!」ってイライラしますよね? そんなときは、気休めにこの本を読んでみてください。きっと、ものの考え方から世界の見え方まで、すべてがガラリと音を立てて変わるはずですから。 〈目 次〉 プロローグ 飛行機はなぜ飛ぶのか? 実はよくわかっていない 第1章 世界は仮説でできている  (あたまを柔らかくする仮説1)「麻酔はよく効く仮説」 第2章 自分の頭のなかの仮説に気づく  (あたまを柔らかくする仮説2)「日本の海岸線は二四〇〇キロメートル仮説」 第3章 仮説は一八〇度くつがえる  (あたまを柔らかくする仮説3)「意識は続いている仮説」 第4章 仮説と真理は切ない関係  (あたまを柔らかくする仮説4)「マイナスイオンはからだにいい仮説」 第5章 「大仮説」はありえる世界  (あたまを柔らかくする仮説5)「世界誕生数秒前仮説」 第6章 仮説をはずして考える  (あたまを柔らかくする仮説6)「百人一首カルタ仮説」 第7章 相対的にものごとをみる  (あたまを柔らかくする仮説7)「殺人はこの座標で起きた仮説」 エピローグ すべては仮説にはじまり、仮説におわる 「あたまを柔らかくする仮説」の答え もっと知りたい人のための参考文献 本当のエピローグ ■あなたの頭はどれくらい柔らかいですか? つぎの仮説にチャレンジしてみて下さい! 「麻酔はよく効く仮説」「百人一首カルタ仮説」「マイナスイオンはからだにいい仮説」「意識は続いている仮説」「世界誕生数秒前仮説」「殺人はこの座標で起きた仮説」「日本の海岸線は2400キロメートル仮説」 著者・竹内薫(たけうちかおる) 一九六〇年生まれの猫好き科学作家。その裏の顔は、ミステリー作家の湯川薫。「花咲爺さん」の異名をとり、人々を幸福にするという噂がある。趣味は、猫と引っ越し。著書に『世界が変わる現代物理学』(ちくま新書)、『物質をめぐる冒

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こだわりを持つこと自体は悪いことではない。
でもそれが行き過ぎて、こうあるべき、こうでないと駄目、などという感覚になってしまうと、少々厄介な事になってくる。
なるべく、捉え方のフットワークは軽くしていたいもの。
新書『99.9%は仮説』という本は、とてもわかりやすく自分が疑う事なく抱いていた常識をひっくり返してくれる。
この本を読んでもうひとつ思ったことは、大人はみんな何でもわかっているようだけれど、実は知らない事もたくさんあるし、間違えることだってたくさんある。
突き詰めたら結果オーライ、出たとこ勝負なのは、みんな同じなのか。
大人はみんなまことしやかであるという私の思い込みもそこにはあって。
面白いですよね。
こういうのを、憤慨したり拗ねたりせずに、面白がっていられる人でありたいし、そういう人の側にいたいと思う。



さてさて今日は、カレーバンドのリハスタジオです。
がんばるぞお。

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