あずきスコーンと献血と映画鑑賞。

先日のおしるこの残りが、0.5杯分くらい余っていた。
パンを買ってきて塗って食べようと思ったのだが、安いパンに巡り会えず断念。
どうしようか考えた挙句、スコーンに混ぜてみることに。
あずきスコーン。
意外と聞いたことない。
和洋折衷みたいだ。
ホットケーキミックスを使ったレシピを拝借。
レシピでは牛乳を入れるのだが、おしるこの水分があるので入れなかった。
切って天板に並べると、あずきのせいか蒸しパンぽい絵面に。
オーブンで20分焼く。
どうなんだろう。
甘いから合うとは思うのだけれど。
ドキドキ。
おおー!
いい感じです。
ふくらみが足りなかったのは、おしるこ入れてねちっとしちゃったせいかな。
でも上出来です
スープとヨーグルトとスコーンで、オサレなおひるごはん。
初めて作ったあずきスコーンのお味はというと、なぜかキャラメルっぽい。
びっくり。
おしるこが過度に甘いのでそう感じるのかもしれない。
海外で同じくらい甘いお菓子、キャラメルだもんな。
ディズニーランドみたいな味で美味しかったです。
半分量で更にミニサイズにしたので、日々のおやつに少しずつ消費してゆこう。
スコーンは本当に簡単なので、主食に飽きたら是非お試しを。
今回はこちらのレシピ。
ザクザクスコーンが好きなので、こちらのレシピもよくお借りしています。
分量さえ合っていれば絶対失敗しないしとても美味しいです。

午後は今年最初の献血に行った。
去年は事前検査でヘモグロビンが足りないことが何回かあり、記録を辿ると驚いたことに8月振り。
そんなに久々なのか。
渋谷で観たい映画があったので、初となるハチ公前献血ルームを予約。
スクランブル交差点から見える大きなディスプレイのビルの中にあった。
本当にハチ公からスグの場所。
エレベーターを降りると、けんけつちゃんオブジェがお出迎え。
お知らせまみれのけんけつちゃん。
ファンとしては、せめて胸元だけにしてあげて欲しい。
両耳はやめてあげてくれ。
ちなみにけんけつちゃんの耳は、愛のしずくという名の血液でできており、献血が少なく血が足りなくなるとしぼんでしまう。
輸血された血液が透けて見えるという、結構やばいキャラなのだ。
けんけつちゃんというのは実は種族の総称である。
けんけつと書かれた服を着ているのがチッチ、A型のけんけつちゃんはエイッチ等、それぞれに名前が付いている。
この流れ的にB型はビッ…だろうなと思いきや、さすがに違った。
B型はビービー。
うまく切り抜けよってからに。



今回は数値無事クリア。
渋谷の数値検査のマシンはレシートみたいなの出てこなかった。
前まで検査結果が紙で出てくるタイプだったのだが、最近変わったのだろうか。
献血バスでの検査採血は指先刺すだけだったし、色々進化しているのだな。
いつも通り成分献血。
成分献血とは、血液を機械内で攪拌し、赤くない成分だけを採取するもの。
赤い部分は、刺された針を伝って身体に戻される。
そんなわけで、針を刺されたまま30分程血液を抜いたり戻したりされる。
今回は2サイクルだった。
半年振りのせいか、血液が戻ってくる時の清涼感が凄かった。
うおおお、きたきたきたあーっ、という感じ。
結構クセになっちゃいます。
献血後、アイス用スプーンを貰って冷凍ショーケースから好きなアイスをひとつ戴く。
バニラと抹茶とクッキーバニラがあったので、クッキーバニラにした。
スイーツはもっぱら、チョコ派。
クッキーバニラも、チョコチップっぽいから好き。
渋谷ということで、狭かったり人が多過ぎたりするのではと思ったけど、ロビーは丁度よい大きさ、密度で休憩し易かった。
無料のお菓子と飲料でしばし休憩。
飲み物は、ボタンを押すと出てくるカップ式の自販機。
コーンスープとオニオンスープが好きでよく飲む。
ココアも大好きなのだが、カロリーが心配なので爽健美茶で我慢する。
大体どこの献血ルームにも森永製品が置いてある。
このムーンライトが大好きで、いつも食べる。
牛乳に浸して食べると、ほろっとしてめちゃくちゃ美味しいのだ。
さすがに献血ルームに牛乳はないのでそのまま食べる。
ついついお菓子に手が伸びてしまうが、今日は血を抜いたのでよしとしよう。
カロリー計算には、食べた分きちんと入れますけどね。
冬季定番特典のブランケットを戴いた。
毎年もらっているので、うちに歴代ブランケットが8枚くらいある。
けんけつちゃんぬいぐるみがテーブルの端に置いてあった。
欲しいなあ。
いつか特典にならないかなあ。
キーホルダーは入手したのだが。
やはり自作するしかないのだろうか。
献血すると古い血液が抜かれて新しい血液が作られるため、美容などにも良いとされている。
花粉症の薬や漢方薬などを飲んでいても、献血できる場合が多いのです。
興味のある方は、是非一度やってみてください。


夕方献血ルームを出て、渋谷アップリンクへ。
前日の夜偶然予告動画を見かけて、いつの映画だろう、DVD出てるのかなと調べたら、つい最近の映画だった。
しかも渋谷で上映しているという。
これは行かねば。
ということで観てきました。
ヴェネツィア映画祭で、退出者が続出したという「異端の鳥」。
ポーランドの発禁書「ペインテッド・バード」を映画化したもの。
第二次世界大戦中のユダヤ人の少年の物語。
3時間という、映画の中ではかなり長い作品。
作品にというより、拘束時間に耐えられるだろうかという懸念が無かった訳でもない。
しかし、映画の上映中、時間が気になるような瞬間は一度も無かった。
予告編でも思ったのだが、ワンシーンワンシーンの絵が驚くほど綺麗。
画質云々というより、一枚の絵画として成り立っている感覚。
映画を観ているというより、写真集を見ているような気持ちになった。
中学時代手に取った、枯葉剤による空襲・公害被害の写真集を思い出した。
全編モノクローム。
BGMというか音楽が流れるのは、シーン内での演奏のみ。
ショッキングな映像が多いという前置きを聞いてはいたが、確かに壮絶だった。
キリストの受刑を映画化した「パッション」も映画館で観て辛かったけれど、全く別の辛さだった。
パッションはとにかく痛い痛い観ていられない、という感じで、個人的には吐き気を催した。
暴力と生々しい音が合わさり過ぎる作品が苦手なよう。
同じ理由で「キル・ビル」も苦手。
ショッキングな映画は結構観てきているので、ただ感覚的に合わないのかもしれない。
異端の鳥では、そのような事はなかった。
とにかく、心も身体も捻り切られるような気持ちになった。
美しい映像に反し、とてつもなく悲しい、苦しい、痛い。
優しくて悲しいのか、優しいから悲しいのか。
映像も物語も、言葉や吐息、全てがヒリヒリと滲んでくる。
これを映像化するのならば、3時間かかって当然だと思う。
映画を観るというより、体験するという方が正しいかもしれない。
中盤のあるシーンで、思わず涙が出た。
こんな衝撃を、映像を介して与える事が出来るのか。
今の時代に、こんな作品が作れるのか。
制作した方々に、心の底から畏敬の念を抱いた。
こうして同じ時代に映画館で観る事が出来て、本当に、光栄でしかない。
正直、もう一度観ようとは思えない。
もしもまた手に取るとすれば、きっと何年も経ってからだと思う。
その理由は、観た人にならわかるはず。
この映画は、すばらしい。


以下は個人的回想など。
冒頭のあるシーンで、アゴタ・クリストフの小説、「悪童日記」を思い出した。
疎開させられた双子の過酷な日常が、淡々と日記として綴られてゆくもの。
書籍は第3部まであり全て読んだが、映画はまだ観た事がない。
高校時代、期末試験の勉強中、レンタルビデオの期限が切れるからと午前3時に「エレファントマン」を観て後悔したのも思い出した。
期末試験の1週間、憂鬱極まりなかった。
映画を観て心が病むなんて、生まれて初めてだった。
学校の勉強机に伏せて、いつもより大きく鳴っている心拍の音に耳を澄ませて、ひたすら時間が過ぎるのを待った。
私の好きな「自転車泥棒」という映画も、後味が悪い事で有名。
タイトル通りの内容なのだが、そこにはいくつもの事情が重なっていて、胸を締め付けられる。
切なさとやるせなさしか無い。


後味の悪さが好ましい訳ではない。
世界の無情さや、人の無力さ、儚さが、ただただそこにある作品に心を打たれる。
教訓染みた教えに終結する作品とは、胸のえぐられ方が天と地ほどに違う。
勿論、どちらが優れているという話でも、どちらが好ましいという話でもない。
とにかくストレートに、ダイレクトに胸を刻まれる。
忘れられない傷になる。
現実が具体化されて、そこにあるからだと思う。
世界はその実残酷で、絶望がなにより人のアウトラインをくっきりと浮き彫りにする、と私は考えている。
昨日は映画を観に行って、本当に良かった。
私が観に行こうと思った「異端の鳥」予告編。
映画の中のワンシーンが、ほぼ丸々観れます。
グッときた方は、是非劇場へ。

じゅんじゅんホームページ

じゅんじゅんオフィシャルホームページ

0コメント

  • 1000 / 1000