荻窪音楽祭のボランティアをしたよ。〜荻窪祝祭管弦楽団〜
土曜日、日曜日と、荻窪音楽祭のボランティアをしてきました。
先月ごろから、クラシック音楽に目覚めた私。
やはり音楽は生で聴きたいなと、コンサートの情報をあれこれ調べていたところ、荻窪音楽祭の存在を知った。
その時、チケットはもう販売終了。
あきらめるしかないかなと思った矢先、ボランティア募集中の文字を見つけた。
頼もー!と真正面から挑むよりも、裏口からこっそり忍び込むほうが断然ラクだと知っているので、すぐに応募した。
ライブハウスでもなんでもそう。
正規の窓口から
「俺の唄を聴いてくれ!」
と懇願するより、一緒に酒を呑み交わしたり、相手のためにできることをしていくうちに、この人の唄聴いてみたいなと思って戴ける方が、断然スムーズで齟齬が無い。
ひとによっては、そのやり口はズルいとか、社交性があるからできるんだとか言われるかもしれないが、私はそういう形でここまで渡り歩いてきました。
思い返せば、出演したライブハウスの店長さんや店主さんと、良好な関係を築いてきた。
自分が安心するために周囲に安心を配るという、私の幼少期からの生きる術がうまいことハマったのだろう。
勿論最初から、媚びて取り入ろうなんて思っていなかったし、今もそう。
ただただ、私もあなたも笑っていられたらいいなあと、存分に楽しんできただけだ。
これからもずっとそうなのだろう。
現在32歳、どこまで楽しく幸せになっちゃうんだろうという想いに、ニヤニヤが止まらない。
杉並公会堂で行われた、荻窪音楽祭。
大ホール小ホールなどに分かれて、各楽団や団体の催しがある。
土曜日の配属は、荻窪祝祭管弦楽団というオーケストラの演奏の案内係。
男性はダークスーツ、女性はジャケットでなくても良いが、ちょっと素敵なレストランに行くような格好でと指定があった。
ちょっと素敵なレストラン。
行った覚えがない。
私の中で、ちょっと素敵なレストランと聞いて、パッと浮かぶの、サイゼリヤだもの。
悩んだ末、スーツならば安牌でしょうと先日の映画上映の際の司会者ルックで向かった。
ボランティアスタッフで集まってのミーティング。
可愛らしい格好をした女の子がいるなあと思っていたら、その子と私で組む配置だった。
会場後、エスカレーターの上下でお客様の案内をすることに。
地区のボランティアには仲間内で参加していたが、ひとりというのと、荻窪音楽祭のお手伝いは初めてだという。
私も初めてなのですとお話しできて、とても安心した。
えみちゃんは、吹奏楽でフルート奏者をされていたそう。
私は音楽でも全然違う畑の人で、クラシックに目覚めたのはつい最近だ、という話をした。
「どんなジャンルでも、音楽が好きっていうだけで素敵なことだよね。」
という話になり、この子とは是非仲良くなりたいと思った。
会場後、エレベーターの上に立って、お客様へお声掛けをする。
こんにちは、ありがとうございます、受付はあちらにございます、といった言葉を順番に口に出していく。
この私のひとことで、演奏会の楽しみや観覧時の安心感が少しでも上がったらいいなあ、と思いながら、元アナウンサーの方の講習で習った発音を心掛けつつ、言葉を放つ。
お子さんが来た時は、しゃがんで目線を下げる。
途中、何度か声を掛けられたのだが、その中に身障者の手帳を手にした年配の男性がいらっしゃった。
これだからね、お願いね、というような言葉を掛けられ、最初は受付に案内して欲しいということかなと受付まで同行した。
配置に戻ろうとして、いやまてよ、と男性のもとへと引き返す。
「お席までご案内した方が宜しいでしょうか?」
と尋ねると男性は、ああ、そうね、わるいね、と少し微笑んで答えて下さった。
総括のマネージャーさんにその旨お伝えして、別の案内係の方が男性を席までお連れすることになった。
あぶなかった。
あのまま、男性の示してくれたサインを見逃していたら、きっと快く演奏を楽しめなかっただろう。
相手が明確に言葉に出していなくても、こちらがきちんと耳を傾け、目で見て、受け取ろう、わかろうとすれば、意識のトラブルは避けられるものなのだと改めて思った。
言葉はとても大切だけれど、言葉だけに囚われていてはいけないなあ。
先日の認知症の講習がなかったら、気付かなかったかもしれない。
本当に良かったし、とてもお勉強になりました。
こんな感じで、スタッフさん。
おめめの調子が引き続き微妙なので、しばらくは眼鏡か裸眼で過ごすことにしました。
ご案内係、すっごくたのしかったなあ。
人のためになにかできるという喜びは、私の根幹なのだなあ。
ほかのスタッフさんもお客様も、本当に優しくて親切な方ばかりでした。
途中、30分程休憩を兼ねたお時間を戴き、後ろの席で演奏を聴かせて戴いた。
生オーケストラ、初では。
めちゃくちゃに興奮した。
いちばん後ろの席で、前のめりになって見聴きしました。
バイオリンの軽快でキレのあるリフ、コントラバスのお腹の底に響いてくるような厚みのある低音、全部が全部調和して、波のように押し寄せたり引いたりを繰り返す。
海面のような、群れを成して泳ぐ小魚のような、とにかく鮮烈な体験をさせて戴いた。
こんなに素晴らしいものを見せて戴いて、本当にいいのだろうかと思うほどでした。
お片付けまで終えて、打ち上げへ。
ボランティアスタッフはご招待とのことで、事前に打ち上げ参加を問われた際、即答で出ますと返した。
一緒にお手伝いをしたえみちゃんも打ち上げ参加ということで向かいの席について、乾杯。
お酒も大好きだという。
これはもう末長くお付き合いをお願いしたい。
豚キムチ鍋に、お刺身、鳥刺しまで出て、天国だった。
荻窪の駒忠は、娑婆に於いての天国です。
飲み放題だったので、大瓶を頼みまくる私。
銘柄がサッポロラガーというのも、テンションが上がる。
「熱燗頼もうと思うけど、じゅんちゃんも呑む?」
とえみちゃんがこれまた最高の振りをしてくれ、そいつは勿論ガッテンですわと2合徳利を分け合う。
ヤクザさんの世界に盃を交わす儀式があるが、酒を酌み交わすと本当に仲が深くなる気がする。
もう兄弟だわ。
こんなに可愛くて優しくて素敵な兄弟、いいのかしら。
おうちも近くと分かり、Facebookを交換した。
また絶対呑もうよねと話して、私は一次会でお先に帰宅。
帰ってきて即、ツイキャス配信。
予定もなかったし、二次会以降も参加しても良かったのだが、私の心の中の幼児がツイキャスしたいと駄々っ子したので帰ってきました。
もうぺろんぺろんで記憶がほぼありません。
映画のお礼とかきちんとしたかったのだけれど、酔っぱらいじゅんじゅんは、その辺忘れずに言ってくれていたのかな。
アーカイブは残してありますが、私は見ないでいいや。
ははは。
日曜日のボランティアは、中学生の吹奏楽コンサートのお手伝いでした。
こちらは土曜日のお手伝いに比べて時間も短く、思いの外あっさりとしていた。
14時半頃には解放されたので、おうちに帰って趣味のお料理。
まいばすけっとで安くなっていたクリームチーズで、前々から作りたかったバスクチーズケーキを焼いた。
あまいものはふた口くらいでもういいやとなるのに、作るのは大好きなんだよね。
あきらかに多すぎるのよ、私には。
チーズケーキは冷凍保存が効くので、切り分けて冷凍しておこう。
まだ食べていないので後で食べるとしよう。
今日も良いお天気ですね。
皆様も充実した1日になりますよう。
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