『特攻の島』読んだ。
『特攻の島』という漫画をウェブ上で読み終えた。
回天という特攻兵器に乗る青年達の話。
私は右翼ではないが、この手の作品や話にはつい目がいってしまう。
平和な今考えたら誰しもが過ちであった、間違いであると判断のつく戦争が、なぜどこまでも火だるまの如く転がっていってしまったのか。
人間のマインド部分が大きく作用していると思うし、それは、自分だけは大丈夫と思っている人であっても、否定できない可能性を秘めている。
大勢の人間が集まった際に生まれる波のようなものは本当に凄まじくて、抗う事でさえも、その波を大きなものにしてしまう気さえする。
一度湧き上がったら、突然消えてくれはしない。
戦争と比べたら小さなものかもしれないが、いじめやDVもそのひとつと思う。
本人の意思に関係無く、とまらない衝動がそうさせてしまう恐ろしい回路が、人間の脳には備わっている。
加害者を擁護するつもりは勿論無い。
きちんと自らの過ちを自覚し恥じるところまでいかなければ、当人の身体に心に、毒素が溜まっていく。
同じように、否、それ以上に、振るわれた人間には莫大な負と傷が蓄積される。
難しい。
人間は本当に難しい。
"正しい"が無いから、とても難解だ。
ただ、指先ひとつでも、潰れてしまえば、切り離してしまえば、もどることはない。
心もおんなじ。
だからなるべく、今ある自分の身体を大切に。
大切な人達もそうあって欲しい。
その根本的理念から外れる可能性のあるものは、察知した時点で逃げ出す癖をつけた方がよい。
戦わなくていいから、逃げ出すべきだ。
逃げられるものであるならば、逃げ出すべきだ。
野坂昭如氏の『大脱走(にっぽん大震災心得)』という歌ではひたすら、
"逃げ出せ
逃げ出せ
命が大事だよ"
と唄われている。
『火垂るの墓』の著者であり戦争体験者である野坂氏があっけらかんと唄うこの曲。
窮地に立たされた人間が成す倫理を捨てた行動がつらつらと並んでおり、その中に、仕方ないから諦めようや、というような楽観的空気感がある。
滑稽且つ小馬鹿にした様な空気を含んでいるにも関わらず、軽薄だと憤慨するより納得がいってしまうのは、野坂氏が唄うからこそなのだろう。
正義を本気で振るうようになったら、気をつけた方が良い。
一度熱を冷ますべく、美味しいアイスを食べるなどするべきだ。
人間は自らを追い詰め、不悪を突つき倒す為に生きているわけじゃない。
そういう人達がいるのも否めないし、それが間違いだとも言い切れないから、本当に世界は難しい。
私は読んでいないが、『海猿』を描いた佐藤秀峰氏の漫画でした。
1ページ1ページ力強くて、素晴らしい作品だと思った。
8月15日まで全話無料で読めるようです。
新しい作品はないのかなと検索してみたところ、作者の開設したYouTubeチャンネルに行き着いた。
直近1ヶ月の投稿欄には、『僕が漫画家を辞めた理由』と題された動画がずらり。
最新のものだけ観てみたが、釣りと、そのお魚を調理することに夢中で漫画を描く時間が減っているらしい。
素敵だなと思った。
素晴らしいと感じた作り手もどんどんと表舞台から去っていき、今頃なにをしているのだろうと取り残されたような気になっていた。
でもそうじゃない。
彼彼女らは、それぞれの人生を今も変わらず生きている。
ただ形状が違うだけだ。
作り手であるか否か、今どこでなにをしているのかなんて、オーディエンスのエゴでしかないんだなと思った。
視界に入るものがすべてではない。
手元の液晶画面でなんでも覗き見れる環境だとはいえ、私も私で、すっかり偏ってしまっていたのだなと思った。
人生というのは、発見と訂正の繰り返しだ。
話は変わるが、無善菩薩が無善法師と名乗っていた頃、よく弾き語りで神風特攻隊の歌を唄っていた。
鬼気迫る叫び声が胸にきた。
鍵おばさんの唄もすごく良かった。
また何かの機会で聴けたらいいな。
来月のスケジュールを見たら、カレーの日もビールの日も出演欄に菩薩の名前が。
久しぶりだなあ。
今は難病治療のライブをしている。
私も初めて見るので、とても楽しみ。
今夜は無善寺、ビール好きな女の日です。
お酒禁止令がちょくちょく出るので、菩薩にイベント名変えようかねと提案されたのだが、頑なに拒否しました。
ビールの日、死守。
その場で呑めなくったって、私がビール好きな女に変わりはないのである。
例の昨日ポチったタイツ、履いていけそうなやつだったので履いてきた。
ひとつだけなんじゃこりゃあああというタイツがあったので、ネタとして持っていくわ。
履かないけど。
欲しい人がいたらあげようかな。
いるのかな、コレ。
そんなわけで、時短営業のため17:30オープン、18:00開演のスリーマンです。
一同、お待ちしております。
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