炭火宅呑み〜焦らなくても世界はまわる〜
昨日は、例によってお友達のおうちへ遊びに行った。
ヒロキさんとは、私がライブハウスに出入りし始めた女子高生の頃知り合った。
スランキーサイドが大好きで出会った、追っかけ仲間というところ。
ライブを観に来る人もそれほど多くなかったので、お互いの存在に気付くのに時間は掛からなかった。
スランキーサイド死ぬ程カッコイイと思う我々としては、あの音を聴いて何故みんな興奮しないのか謎で謎で仕方なくて、2人で憤慨したり魅力を語り合ったりした。
じゅんじゅんと名乗る前だったので、ヒロキさんからは今でもじゅんちゃんと呼ばれている。
私が16、7で、ヒロキさんは23歳くらいだったろうか。
時の流れは早いものだ。
先日の四ツ谷アウトブレイクでのスランキーのライブで久しぶりに再会。
今はご実家に一人暮らしだそうで、今度遊びにおいでよと誘って戴いた。
音楽の趣味が合って、人間性もきちんとしている友人はとても稀有だ。
そもそも友人と呼べる人が稀有だ。
私と友人してくれるなんて、それだけで心が海より広いと思う。
最寄駅から乗り継いで1時間程。
初めて降りる駅でどきどき。
自分の飲み物だけ買ってきてねと言われたので、途中スーパーでビールを買った。
350mlにするか500mlにするかで少々悩んだが、足りないよりは良いだろうと500mlの6缶パックを購入。
酒が足りなくなるかもしれないという心配性は、酒量制限しても変わらないようである。
今日は久しぶりにみんなに会うので好きなだけ呑もうと決めていた。
駅を降りて、Googleマップで現在地を見ながらおうちへ向かう。
タクシーできたらいいよと言われていたが、調べたら徒歩20分弱だったので歩くことに。
知らない街の住宅街を歩くのって、なんだか楽しい。
自分の家からこんなに離れたところにも人が生活しているんだとわかると、私が落ち込んだり悲しんだりしている間にも時間は流れて、世界は変わらずに回っているのだなと実感する。
だからあんまり心配しなくても大丈夫なんだな、とも思う。
焦ったり急いだりするのは余裕が無い証拠だと思う。
指先ひとつで世界にアクセスできる現代だから、すぐに連絡がとれれば、すぐに調べ物だって出来る。
その世界にのめり込んでしまうと、目の前の1秒がとてももどかしく感じたりする。
返事がこない。
反応がない。
すぐに返ってこないことにイライラしたり、余計な憶測をして、不安になったり怯えたり。
SNSはそれを助長しているものだと最近すごく思う。
一瞬で大量の人間に発信できるから、そのうちの1人くらいは、瞬時に反応してくれる。
たくさんの人と繋がっているのだから、1人の人間に連絡して返事を待つより、たとえ1人だとしても、その場で反応してくれる確率が高いのは当たり前である。
この、瞬時に反応が返ってくるという機能が、脳内に一種のアドレナリンを分泌させるような気がする。
反応が欲しいから、また発信する。
反応が薄くて心配になり、発信する。
反応の無さにやきもきして、発信する。
そんな感じで、気付いたら蟻地獄みたくSNS漬けになっている。
この副産物として、その他のインターネットの返信速度に対しても過敏になる。
返ってこないだけで、認められていないとか嫌われているのでは等と自分を責めたり不安に駆られたり。
焦る、急ぐ、が仕事以外の私生活に陰を落とし始めたら、危険信号だと思う。
何事もそうだが、のめり込めば余裕が無くなる。
手軽で当たり前になっているSNSは、なかなか厄介な仕組みが隠れている。
私もやっとその呪縛から離れられてきたので、少しずつ分析してみている。
精神的に不安定な人はどうしても陥り易いと思う。
心が苦しいとなかなか難しいかもしれないが、焦る急ぐがチラついた物事からは、一度離れてみるのが良いと思う。
しんどいのは、それが原因だったりもする。
私はお酒とSNSから距離を置いたら、グッと楽になった。
呑まなきゃ辛い、やらなきゃ怖いと思っていたけど、離れたらそんな事無かった。
考え過ぎ、もしくは、考える余裕が無さすぎたのだ。
どちらも禁断症状の繰り返し、中毒に近い状態だったのだと思う。
「返事の遅い人間は駄目だ」
と言われてビクビクしながらスグ返信を返していたけれど、
「そもそも人のスタイルにケチをつけるような人間が駄目なんじゃない?」
とそっと距離を置いた。
私は現在、"レスポンスの遅い人間"という特性のままで過ごしている。
確かに会社や業務などにおいては駄目かもしれないけれど、私は24時間営業のコンビニでも営業マンでもない。
私の日常は、好きな人たちに、好きな時間に連絡をして、好きなように過ごす為にある。
のんびり好きにしたって、身の回りの人全員が去っていく訳じゃない。
むしろ私の性質や空気感と相容れない人たちが、自ら去っていって少し驚いた。
無理して合わせる事によって相容れない人を身の回りに留めていたのは、自分の方だった。
それで見栄や建前が守られたとしても、微妙に合わない枕を遣い続けるようなもので、自分にとっては何の得も無い。
世界はとても広いから、自分が自分らしく生きられる場所はどこかに絶対あるし、どこに居ても自分である事が大事なのだなと深く思う。
自分が自分であるだけで、身の周りは自然と整っていく。
色々な折にそう感じる今、あー、あの時うっかり生きることを放棄しなくて良かったわ、と心から思う。
生きていれば、何とでもなる。
生きてるだけで儲けもんだね。
ヒロキさんのおうちに到着し、ベランダへ。
炭をおこしてくれていた。
キャンプみたい。
すごい。
いつもベランダで、ひとりアウトドアごはんして楽しんでいるそう。
スキレットでアヒージョを作ってくれた。
炭火アヒージョ、最高。
パンを焼いてくるべきだったな。
呑んでいると、リリリのまつおかちゃんが到着。
3人で改めて乾杯。
まつおかちゃんに会うのもすごく久しぶりだった。
元気そうで嬉しい限り。
近況などを話しながらビールをごくり。
気兼ねなく呑める友達、本当にプライスレス。
シェフヒロキさんプロデュースのおつまみたち。
炭火焼きの牡蠣。
醤油を垂らして戴く。
めちゃくちゃ美味しい。
もうこの匂いだけで1缶呑めるわ。
有頭エビ。
赤い炎がうつくしひ。
殻も頭も美味しかった。
近くに良い仕入れ先があるらしい。
羨ましい限りだわ。
スーパーによって安いものが違うのでチェックしてまわっていると話したら、すごく分かると言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しかった。
大抵、へーそうなんだぁとテンション低くスルーされる。
主婦的喜びが分かち合える人間は、貴重だ。
スズキ。
上半身だけでこのサイズ。
すごいでかい。
炭火で丸焼きにしてつついて食べた。
ダムダム団の鈴木さんを思い出して、成仏してくださいと呟きながら食べた
やっぱり炭火は格別。
美味いなあ。
陽が落ちて寒くなってきたので、お部屋に移動してこたつ呑み。
ヒロキさんが炭酸水を作れる機械を持っていて見せてもらった。
ダムダムの鈴木さんも持っているヤツだ。
ひと口貰ったが、ただの水道水が本当に炭酸になってビックリ。
「炭酸水って、本当に炭酸の味だったんですね!!」
と頭の弱い発言をかます私。
途中ビールが足りなくなって買い出しに行ったので、もうだいぶ酔いがまわっていた。
ホットプレートで牛タンを戴く。
ここは天国かなにかかな。
まつおかちゃんに、じゅんちゃん終電大丈夫?と聞かれて時間を確認するとなんと23時過ぎ。
ヒエエ。
ここまで時間を忘れたのは久しぶりだ。
慌てて帰りの支度をする。
暖かくなったら、みんなで食材持ち寄ってBBQ呑みしようなどと話しておうちを後にした。
気付けば電車の座席で爆睡。
途中で降りるまつおかちゃんが起こしてくれたお陰で、寝過ごさずに高円寺まで帰還できた。
最終電車だった模様。
あぶないあぶない。
楽しくて自撮り。
500ml6缶は呑んだなあ。
3リットルかあ。
大量大量。
時間を掛ければ、記憶を失くさず楽しく呑めると改めて実感。
呑み方次第で、たくさん呑んでも大丈夫なのだなと分かって嬉しい。
トテモたのしいお酒だった。
大切な人たちが元気でいてくれるのは、それだけで嬉しいものだなあ。
美味しく楽しいお酒を呑む為に、まだまだ元気で生きてゆくぞ。
たくさんごちそうさまでした。
楽しい時間をありがとう。
帰宅途中、コンビニで前から気になっていたチャルメラの宮崎辛麺を購入し、シメに作って食べた。
溶き卵を入れたけど、結構辛い。
宮崎本家の辛麺は韓国冷麺みたいな麺なのでそれを思って食べると違うけど、辛い袋麺としてはイケる。
たまに食べるには良いかな。
昨日も美味しい1日だった。
3月30日(火)無善寺お花見大会
善福寺川緑地 杉ニ小前広場
現地集合、飲食は各自持ち寄り
13時から
雨だったら無善寺で室内お花見大会
トランプとシャボン玉持っていこうかなあ。
カセットコンロはさすがにやりすぎかな。
ヒロキさんちの調理しながら呑みが楽し過ぎたので、やりたくなっちゃった。
昨日みたいに、長く楽しく呑もうっと。
皆様お待ちしております。
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